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他人に花を

ある朝、ひとりでパン屋から歩いていると、大きな花束を抱えた大学生くらいの女の子とすれ違った。友達らしい数人の若者と一緒に歩いている。すれ違う際、立派な白い花を差し出してくれた。「良い1日を〜(Have a nice day!)」と言いながら。みんな笑顔だ。

一瞬戸惑ったが、「本当?!どうもありがとう!」と受け取った。良い1日どころか、その花は何日も幸せをくれた。あの子たちは、みんなに花を配り歩いていたのだろうか。

他の朝、花市場の近くのバス停から、沢山の小さな植木鉢を乗せたトレーを抱えて乗ってきた人がいた。それを座席に置くと、後方に座っていた私達の方に来る。折れたらしい、でも綺麗に咲いている黄色いガーベラを1輪ずつ、小さな息子達にくれるためだった。子供達は大事そうに持ち帰り、その花もテーブルと心を明るくしてくれた。

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