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【短編集】『白狐』

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#オリジナル連載小説

【連載短編】『白狐』12

「吉田さん」  トイレを出てすぐ、後ろから声をかけられた。  振り返る前に、それが八尾君の…

【連載短編】『白狐』11

 八尾君が現れたのは、同窓会がまもなく始まろうという時だった。  司会の幹事が会場に呼び…

【連載短編】『白狐』8

 鳥居の前で二人して立ち止まった。  本殿に続く石の階段は長く続いていて、その上を高く伸…

【連載短編】『白狐』9

 ホテルの駐車場を何周もして、ようやく空きが見つかった。  どうして今日に限って、こんな…

【連載短編】『白狐』10

 私と八尾君が付き合い始めた時、私たちはお互い高校2年生だった。  高校生にも恋人がいる…