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69歳。若さを失った先に残ったもの。

いつも自分語りをしてしまい恐縮なのですが、最近、お若い読者さんが増えてきましたので、若さを失った先の話をしたくなりました。おばあさんの話に、少しお付き合いくださいね。

20代は「若さ」という、ボーナスステージだと思うのです。キラキラしています。若いから、まあ許されることってありますし、若いというだけで、得したり、優しくされる機会が多いです。若さと美貌があれば、無敵です。期間限定ですが、周りもチヤホヤするでしょう。

30代も若いですが、わたしの場合は子育てとパートに追われ、クタクタでした。40代もしかり。50代は夫の事業が倒産! 借金を抱えたため、貧乏まっしぐらでした。いつも、生きているだけで精一杯でした。60代は、こうして、のんびり穏やかな老後を送れています。

20代の話に戻りますね。21歳のとき、「若さ」と「運」と「どきょう」武器に、メディアでインタビュアーのお仕事をしていました。

21歳という年齢は、性的に1番魅力的な年齢だそうです。ファストファッション「フォーエバー21」の語源もここからきています。人生で、もっとも輝いているのが21歳だそうです。

キラキラしている。だからこそ、年齢を重ねたご年配の男性は若い子が好きです。自分が失った若さに触れると、若返ったような新鮮な気持ちになります。ご年配の男性は「助けたい」とか「支えになりたい」とか、親切心もありますので、あなたが働きかけたり、あなたが一生懸命に何かに取り組んでいれば、あなたが得するように動いてくれるでしょう。

それは、「若さ」というボーナスステージにいるからです。「若さ」や「美貌」は、どんどん、目配していき、あっという間に無くなります。

その事実を、多くの女性が気づいていました。ですから、若さが無くなるのを見越して、わたしの時代は、女性も「キャリアを築こう」そんなふうに移り変わりました。女性も仕事に打ち込んで、一部の女性たちは出世して、管理職になったり、女性でも稼げる時代へと移行していきました。

でも、それが出来たのは、環境が整っていたり、能力がある一部の人です。わたしの場合は凡人だし、夫の仕事都合で転勤がありましたので、キャリアを築くことはできませんでした。今のように、リモートワークなんて言葉もありませんでしたからね。

転勤族。子供が3人。両親の助けはなし。そのような環境でしたので、パートで働くのが精一杯でした。

なにもかもが、中途半端でした。歳を取り、これといったキャリアもなく、最終的に、わたしを雇ってくれたのは「工場」でした。お昼の明るい時間帯ではなく、時給が高い夜の勤務です。

気づけば60代になっていました。家族と協力しながら、一生懸命に働いていましたが、田舎で、車もなく、工場で働く、おばあさんでしたので、たまに自分の人生を振り返っては、落ち込むことがありました。

なんて、中途半端な人生なんだろうって。

年金をいただける年齢になり、現在は工場を退職しています。そして、68歳からYouTubeを始めました。わたしは、家族に手作りのご飯を食べさせたくて、料理だけはずっと続けてきたのです。その料理がYouTubeを通して収益化になるなんて、思ってもいなかったことでした。

大きな成功でなく、小さな成功です。その、小さな成功の、ごく僅かでもお金を稼げた事実は、わたしを救ってくれました。中途半端な人生だったんじゃないか。そんな落ち込みが消えたのです。

ここで気づいたことがあります。料理のプロではなく、人より少しだけ得意なことでいいんだ。少しだけ得意なことが、誰かの参考になるということ。

それを発信という行動に変えただけ。ただ、それだけです。いきなり大きな成功は難しくても、わたしのように、小さな成功だったら叶いやすいです。

大事なのは、一歩でも進めること。noteには、同じようにがんばっている人がいるから、励まされます。今はまだ目立たない存在だったとしても、発信する行動を起こしている人は、これからですね。少しずつ、一歩、一歩、共に進みましょうね。

良子

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