薬害

薬害について考える。
ずっと前から考えている。
ひとつひとつの向精神薬には、副作用がある。
副作用でおかしくなってる、そんな人もいるという。

けれどわたしはキチガイ。
そんなことを言う権利はない。
キチガイは、医療福祉職の健常者に従うしかない。

わたしがほんとうになにもわからなくなるほど狂ってしまったら。
わたしがある日、突然死したら。
今、周りにいてくれる医療福祉の人たちの中で、一人でも、薬害問題に興味を持ってくれる人はいるだろうか。
ひとりひとりの顔を思い浮かべる。
みんな、とっても優しい人たちだ。
けれど、わたしの発狂、わたしの死を、薬害問題と結びつけてくれそうな人は、誰一人いない。
みんな、精神医学の常識に従順な人たちに見える。

まあいいよ、と思う。
なにもわからなくなってしまうほど、おかしくなってもいい。
ある日突然死してしまってもいい。
みんなそれをスルーしてもいい。
けれど、そんな例をたくさん集めて、いつか精神医療を変えてくれる人たちは、きっと現れる。
歴史の中で、今もまた、通過点。
わたしというちっぽけな、ひとりのキチガイは、今日もお薬を飲んでぐっすり眠ろう。

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