散髪

5月下旬、ベリーショートに再チャレンジした。
なかなか気に入っていたけれど、それから1ヶ月半が過ぎ、モヤモヤと
「髪を切りたい。
髪を切りたい」
と思うようになっていた。

散髪に行ったのは今日だ。
5月に行った美容院は今日はお休みだった。
別の美容院に行った。
「今日はすごく短くしてほしいんです」
そう言うと、美容師さんは言った。
「どんどん短くなりますね」
そう、わたしの髪はどんどん短くなっている。
もう自分のベリーショート姿もすっかり見慣れてきた。
美容師さんにホットペッパービューティーの写真を見せた。

「こんな感じで」
そうお願いした。
口ごもっている美容師さんに
「切りすぎたなって思っても、またのびるからいいんです」
と言った。
勇気づけられたように、美容師さんも言った。
「そうですね。
夏だから、これくらい短くしてもいいでしょう」
そして、わたしの髪はチョキチョキと切られ始めた。

わたしはおサルさんのように変身した。
けれど鏡を見て、わたしは満足した。
カワイくない。
キレイじゃない。
男ウケ0%
けれどとにかくサッパリした。
冬にブリーチした明るい髪も、ほぼ切り落とされた。
気分的にそうとうスッキリした。

子供の頃、ボブ、ロングヘアに憧れていた。
若い頃、髪をのばしてポニーテールやおだんごにしては、男ウケを意識して、いろんなヘアアレンジを雑誌で見ていた。
(わたしの若い頃スマホはなかった)
今のわたしは、自分をキレイに見せようとはまるでしなくなった。
それがいいことなのか、悪いことなのかはよくわからない。
歳を取ってきて、それが自然な在り方なのかも知れない。

あと3日で50歳。
美魔女と呼ばれるかオバチャンと呼ばれるか、二手に別れる転機の年代だ。
美魔女になりたい、そう憧れていた時期もある。
けれどわたしはこうしてオバチャンになっていく。
まあいいよ、と思う。
フェミニズムにかぶれているわけでもないし、またオシャレしたくなるときも来るだろう、髪をのばしたくなるときも来るだろう。
髪型くらい、気分次第で自由に変えていこう。
そう思う。



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