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現状におけるトレーディングカードリモート対戦環境の問題点


初めまして、弊社は現在トレカ用のリモート対戦プラットフォームを開発している企業です。
コロナ禍以後、密の状況が避けられないカードショップ内でのカードゲーム対戦の代わりとしてライブ映像通信を介した対戦が大きく広がりました。
しかし自宅で、いつでも対戦出来るというリアル対面には無い大きな利点がある分に見合う程の広がりではないというのが私の率直な感想です。
そこでこの記事では何故リモート対戦が爆発的な広がりではないのかを私なりに考察を交えお話しさせて頂きたいと思います。
この記事は弊社ツイッターアカウントに掲載致しますのでお見掛けして頂ければ普段リモート対戦を楽しまれている方、あるいはそうでない方も是非ご意見ご感想をつぶやいて頂ければ幸いです。

Discordが使い難い

カード販売会社や販売店さんも対戦の場を設置しており今最も普及しているリモート対戦手段かと思います。しかし扱いに慣れることが出来た方はともかく初めてこのアプリを触る方にとってかなり使い難く感じられているのではないかと考えています。
公式サーバーによくある最初にボタンを選んでサーバーの項目を解放する初見だと中々分かり難い手順であったり項目が多くなると視認性が悪くなり選ぶのに時間がかかったりとリモート対戦に挑戦してみようとされてる方のハードルになりかねないと感じました。

一つのサーバー内でも公式サーバーともなると情報が膨大

コミュニティが分散、クローズド化

これはDiscordの仕様の影響が大きいのですが同じアプリ内でも各サーバーが入室・登録制でありその為例え同じカードゲームであってもコミュニティが分断・乱立・閉塞化しているせいで対戦相手を探す際に数多くのサーバーから居心地良さそうな場所を選び、対戦を募る必要がある為かなりの手間を強いられる格好となっていると考えています。
LINEのオープンチャットもリモート対戦の活気があるスポットですがこちらの場合Discordよりはシンプルで閉塞感はありませんがライブ通信にラグがある影響でLINEそのものは対戦に不向きな為Discordをどの道使用する必要があり対戦への工程が一つ増える不便さを抱えています。

Discord内サーバーが増えればその分人口も分散してしまう

相手の人物像が分かり難い

リモート対戦によって実際に人と対面する必要がなくなり余計な緊張が軽減されるという利点を感じていらっしゃる方は結構多いと考えておりますが
その反面見た目から得られる情報が無くなり本人の文字や画像などでしか人物像を得られないという欠点もあると考えています。
実際に対面する必要は無くなりますが言葉はリアル対面と同じように交わす為、出来るだけ対戦前に相手の人物像を得たいと思うのはあって当然の感情だと思います。
対戦募集のホットスポットの一つであるツイッターであればプロフィールの情報量が豊富で普段どんな発言、趣味趣向してるかなど得られやすいですがDiscordやLINEはツイッターに比べて得られる本人の情報が少ない不便さを抱えていると考えられます。

リアル対戦と比べ不正行為を防ぎにくい

これが皆さんが真っ先に思い浮かぶリモート対戦の欠点だと思います。
しかしこれはルールを少し改めればある程度は改善出来ると私は考えておりリモート対戦時、現在最もポピュラーなカメラアングルは自分の場を真上から映し自身は腕だけ見せるという形式ですがこれですとカメラの死角で何でも出来てしまう格好となってしまいます。なのでこれを一部のゲームプレイヤーが実践されていらっしゃるリアル対面の目線の様な自分の場を斜め上から映し自身の首から下の上半身ごと映す対面アングルを普及、ルールとして定めることが出来れば不正防止をある程度は見込めるのではないかと考えています。この対面アングル、私の認識上の話にはなりますがカード制作販売会社で推奨している公式は一つも無くどこも真上アングルばかりで私としてはとても不思議に感じております、プライバシー保護の観点からでしょうか……

数は少ないですが明確に対面アングルのみと定められたリモート大会もあります

リアル対戦やデジタルカードゲームと比べ競技性に欠ける

日々の対戦においての競技性の欠如もリモート対戦の普及に繋がらない理由の一つだと考えておりリアル対戦の様に頻繁に大会が開かれることは無く更にスマートフォンなどの端末でプレイするデジタルカードゲームの様に試合の度に数値が変動し今自分がどれぐらいの実力なのかを計る、あるいは実績向上を目指せる様な仕組みが少なくプレイヤーのモチベーション向上に繋がらない問題があると考えております。
また実力を示す指標が無い為近しい実力の者同士で対戦がやりにくいという初心者を始め多くのプレイヤーにとっての不便を引き起こしている問題とも考えております

最後に

長くなりましたがここまでご覧頂きありがとうございました。
現在弊社ではこれまで挙げさせて頂いたリモート対戦の諸問題を解消出来る様なトレカ専用プラットフォームを近日中にサービス開始予定です。
次回の記事ではそのプラットフォームのご説明をさせて頂きたいと考えておりますのでご興味お持ち頂いた方は是非フォローをお願い致します。

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