好きだけ知っててくれたらそれでいい
もっと怒っていいよ
めでたく恋人になった彼から朝方電話がかかってくるのが日課になった
大抵酔っていてとても愛らしい彼
1コールで起きれるくらいにはこの時間を大切に思っている、そんな私に毎回言ってくる
「こんな時間に電話するやつのこと怒っていいんだよ、遅刻だって怒っていいのに」
遅刻は怒ってないわけじゃない
でも言わないだけだ
だって怒ったところで時間は戻らないし帰る時間は決まっている
私たちにはケンカして仲直りする時間がない
貴重なデートを険悪なムードで過ごしたくない
今日も楽しかったねって言って笑顔でお別れしたいから、怒らないのも自分の都合だ
この恋はお互い少し、いやだいぶ頑張らないと会えないし続かない
きっと交わる事のなかった人だ
でも私は彼を選んだし彼も私を選んでくれた
だから今日も明るい声で彼に伝える
「怒る事なんて何もないよ」
ボロボロになって死んでしまうかもしれない
それでもいい、それが私の恋だ
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