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80の壁をどう乗り越えるか、断捨離はよく考えてからでも遅くない

 車は使用頻度を見て「捨てるか、残すか」を検討するのが良いのではと思っていますが、最近は「断捨離」を唱える人が増えています。断捨離が必ずしも素敵な行動だとは思えません。必要なもの、未練の残るものは捨てないで残して置くことを考えた方がストレスは少ないですね。未練を断ち切る・・切れない、忘れられないからこそ未練なのです。

「断捨離は自分の過去を捨て去ること」という価値観だそうですが、過去へのこだわりを無理矢理捨てるのはある種の「苦痛」を伴います。80になったら、あるいは80才に備えるなら、無理に「断捨離」するのではなく、不用品の処理は少なくとも4回、5回に分けてゆっくりと実施するのが適切だと思えます。急ぐ必要はないからです。自分は一気に捨てることは(60才の時の断捨離は別として)しませんでした。思い切り良く捨て切るのは若いうち(60才前)のやり方だと思います。
 ものとは別次元ですが、過去の社会的な栄光や職業上の地位、名誉などに関する「断捨離」があります。これについてはのちに触れたいと思いますが、男性はえてしてこちらの方が深刻です。しかし、これも避けて通れませんね。

 さて、まずはものを捨てる方についてですが、箪笥の中にある洋服類の整理から始めると、捨てるということに対する抵抗が少ないです。3年以上使っていない洋服類は「ひと山」にして外し、心残りのものは無理に捨てず、箪笥に戻しておきます。同じことを3回実施すると不思議に前回は残すと判断したものも「必要なし」に分類されてきます。それは箪笥の中がスッキリして、整理がつき、気分が良いからです。自分にとって価値あるものを他の新しい価値あるものと置き換えるわけです。

 使用済みの洋服は人にあげても喜ばれません。
キチンと洗濯し、バザーに提供するとか、支援団体・救援団体に寄付(ネットで調べればたくさんあります)したりすることもできます。自分が惜しいと思う逸品ならバザーに出しても喜ばれるはずです。
 男性なら、洋服に続いて次に捨てるのはネクタイですね。
葬儀用・祝儀用を各1本、夏用・冬用を各1本に絞れれば最高です。同時に、欲しいと思うものがあっても買わないことも重要です。買えばまた溜まり始めます。女性の場合、衣類は男性より多いと思います。我が家でも家内の洋服類は三か所の箪笥にぎっしり入っています。一向に減る気配はなく、年々確実に増えています。ハワイアンダンスをしているからムームーが何着かあります。ご存知の通り、裾が長くてテンスに入り切れないので、外に溢れています。一生捨てないで墓場に持っていくつもりなのでしょうね。土葬ですね。

 ワイシャツ、ポロシャツ、Tシャツなどは3着以下に縮小できれば一応成功ではないでしょうか。冬物はガサ張るし、場所を塞ぎます。「まだ着られる」の価値観を「長く着て、ありがとう」「自分を寒さから守ってくれて感謝だよ」と言ってお別れするのがいいですね。
 次は靴です。
 下駄箱を占領している靴には用途別のものがあります。
通勤用、ジョギング用、街歩き用、雨の日用、おしゃれ靴、茶色靴、運動靴、ゴルフ靴、勝負靴。
 昔、マニラに遊びに行った時マラカニアン宮殿をのぞいたことがあります。そこの靴部屋にはイメルダ(マルコス元大統領夫人)の靴が400足ありました。ドレス用の靴、ダンスパーティー用の靴、ビーチ用の靴、ハイヒール、ローヒール・・・。それに比べれば下駄箱の20足など取るに足らない数ですが、ウオークインルームがある家ならともかく、玄関脇の下駄箱では靴の数にも制限があります。自分も80才になりましたが、未だ靴の整理ができていません。今年はこれに手をつけようと思っています。良い手順を教えて欲しいところです。

〈表紙の写真はタイ料理で良く使われる「鳥の足」(もみじ)です〉
〈下の写真はタイ人が好んで食べる鍋料理です。大勢で突きます〉


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