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今日も我が家は「私とワグナー・ナンドール氏 2」秋季展


皆様「おはこんばんちは」
鈴丸 カエル🐸です。

さて、秋は一体どこへ行ったのかしらん?

どうぞ皆様、お身体をご自愛くださいませネ。

世界に届けたいワグナー・ナンドール氏の言葉。

「私は、文化、宗教などの相違点よりも、各々の共通点を探しているのです。
共通点を通してしかお互いに近づくことは出来ないのです。」


今年のワグナー・ナンドール秋季展は
10月15日〜11月15日まで


ワグナー・ナンドール氏
1922年ハンガリー・トランシルバニア生まれ。

幼い頃に日本びいきの祖父より「武士道」の本を父からは「老師の書」を手渡される。

医師であった父親の反対を押し切りブタペスト国立美術大学の彫刻専攻へ入学、同時に国立大学医学部で解剖学を学ぶ。

第二次世界大戦に志願し重症を負う。

ハンガリー動乱の際、文化代表に選ばれスゥェーデンに亡命を余儀なくされ、多くの作品を作るのだが・・・

長年研究していた分析美術史を基に哲学理論を完成する。

世界初のステンレス鋳造製モニュメント
「天使の像」をルドン市に建立。

スウェーデンにて多くの作品を残すのだが「貴方は私達の息子では無いのですよ
お分かりにならないのですか?」と
迫害される。

そして、そこに日本人の秋山千代に出会う。
お互いに試練の様な出来事を乗り越え結婚し移住のため来日する。

ナンドール氏は祖国ハンガリーの反乱軍の芸術家代表として共産圏から追われる身となる。

それはルーマニアが共産圏から脱却するまで続き、日本に移住しても旧ハンガリー保安警察に怯える日々を送っている。

1970年、栃木県益子町にアトリエを千代夫人と共に自ら建設する。

その経緯も決して順調に進んだ訳でなく
「ドナウの叫び」ワグナー・ナンドール物語  幻冬舎出版 下村 徹氏の著書
には詳しく書かれている。

「母子像・ふるさと」


栃木県立美術館にブロンズ製「母子像・ふるさと」を制作提供。

モニュメント「道祖神」鋳造ステンレス製など制作。

成田空港近くに建立(かなり巨大)


こちらはその原型

そして、日本に帰化する

和名 和具奈 南道留


そして「哲学の庭」の制作を開始。

「哲学の庭」3組、28体をブロンズ製で完成させる。

1997年11月15日  永眠
           (享年 75歳)



その後、ハンガリー・ブダペスト市に、
ゲレルトの丘に「哲学の庭」の思想は宗教の違いからくる争いが絶えない現在の世界で全ての宗教が他の宗教の存在を否定することなく、敢えて許容し手を取り合うことによってのみ初めて世界に平和が訪れる。


ナンドール氏の思索の結果だった。


ナンドール氏は以前、NHKのインタビュー答えて、外国人など違った考えを持った人を理解するには、人類共通の誰でも従える安心なルールを作らなくてはならない!と説いている。

その彼の思想について「おそらく長い間、理解される事はないだろう」と奥様に予告している。

更に、「理解されることは、21世紀にはなく、恐らく100年後・・・22世紀になってからだろう。」と言っている。

そして「幸い彫刻は5百年〜千年はもつだろうから、理解されるまでこれらの像はもつはずだ。」と付け加えた。

これらは幻冬舎出版 「ドナウの叫び」ワグナー・ナンドール物語 下村 徹氏
著書の中に書かれている。



宮本 武蔵


この日、一つ一つ作品を見てまわり私は
どれもミケランジェロやレオナルド・ダ・ビンチに引けを取らないと確信していた。

すると、先程の女性が花の水を替えている

「先程は本当に失礼いたしました。」
と言うと

「どうぞ、気になさらないでくださいね、私も最初そうでしたから」と

私を気遣ってくれるのでした。

「あっ、そうそう、まもなく千代夫人が昼食後にこちらに参ります。宜しかったらお昼をあちらのベンチで召し上がっても大丈夫ですし、その後、千代さんにお会いになったらいかがですか?」と言ってくれたのです。

もう、既にお昼を過ぎているのでした。



風の中のモーゼ


私は「哲学の庭」の前のベンチに座ってボーっと考えを巡らせていた。


すると、上の空の様に眺めていたビデオの内容が蘇り、ナンドールと千代さんの出会いを思い出していた。

すると「お茶でもいかがですか?」と事務所受付に呼ばれたのです。

「いや、申し訳ありません、長いをしてしまって・・・」帰ろうとすると

いつのまにか千代夫人が目の前に、あろう事か不覚にも言葉がつまり涙が溢れてしまうのでした。

すると私を招くように事務所の中へそしてお茶とお菓子をいただいたのでした。

何をお話ししたのか?

千代夫人はまるでそこにナンドール氏が居るかのように色々なエピソードを少女のように話すのでした。

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