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ボルトを抜くということ。

【note】で“ボルト“,“抜く“というキーワードで検索すると記事になっているのは、
「外科手術でボルトを除去しました。」
というものが多いですが、
私は機械エンジニアですのもで、機械要素のボルトを扱います。


皆さん大なり小なりボルトを抜いたことはあると思いますが、抜けなくなって困っているボルトはありますか?
経験のある方もいれば、緩められるものが多いので、それほど困ったという経験が無い方もいるかと思います。
経験のある方には物足りない内容となるかもしれません。

長文を書き慣れておらず乱筆となりましたがご容赦ください。気になる部分や参考にしていただける部分がございましたら幸いです。また、個人的な解釈と経験に基づいております。正式な工具の使い方、ボルト関連、機械メーカー等、同様の仕事とされている方々にとって修正が必要と思われる箇所がありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。


ボルト(ねじ)を抜くのは、どっち回し?


改めて質問です。
「考えるほどのことでもなく手が勝手に動く人」
「確かこっち回しだった。」
「どっち回しもあるよ。」
とか、言う声もありますが。

世の中に出回っている9割9分は反時計回りで緩みます。人によっては左回しとか、逆回しとか····言う方もおられますが···
扇風機や換気扇、自転車のペダルなど普段反時計回りの力が掛かる物に緩まない様に左ネジを使われるのが一般的ですので、これらは時計回りでボルトは緩みます。

必要な工具について

当然ですが、ボルトを締めたときに使われた工具を使うのが一般的ですね。
ただ、締めた人と緩める人は必ずしも一致するものではありませんし、「何々を使いました。」なんて親切な機械も説明書も普通ありません。

「適切な道具を使いましょう」なんてことを聞いたことがある人もいると思いますが、適切って何?

有名メーカーの高価な工具を買い渋る位なら、
安い物でも種類は揃える方が優先度は高いです。
ただ長くは使えないことと、後々書こうと思っていますが緩みにくい物には使うべきではありません。

(+)ビスだと、ドライバーの大きさの違いで#1,#2,#3 等々 サイズが一般によく使われます。

六角穴付きボルト(キャップスクリューやキャップボルト)ですが、頭の部分は円筒形で六角形の穴が空いています。自転車などはよく使われています。
六角レンチと呼ばれる工具を使います。
これには少し種類が増えて、インチ系とミリ系の物が存在し一見では区別が難しい物があります。わかりにくいときは機械の製造された国も確認するとよいかもしれません。
アメリカ製はインチ系が多く、その他はミリ系が多く使われています。
無理に使うと六角穴が歪んでしまい緩めることが出来なくなります。
ボールポイント(六角レンチの長尺側に六角形の玉状)で固いボルトを無理に緩めようとすると工具が壊れます。

六角ボルトですが、その名のとおり、六角形の頭のボルトです。種類がもっとも多く、工具も多種多様なものがあります。
スパナやメガネスパナ、モンキーレンチ、ソケットセット。等々
状況に応じた工具を使用してください。多すぎるので細かい説明は割愛させていただきます。

緩め方について

では固く締まったボルトを緩めるのは
スパナやレンチは····押して回す?引いて回す??
A,引いて回す。
理由:単純に危ないからです。
スパナを押して緩めると、緩んだ瞬間に工具が外れて身体が前方にバランスを崩しやすくなりますし、手を思わぬところにぶつけることが多いです。

全力出してますか?
A,強くても7~8割程度の力にしてください。
理由:これも危ないからです。全力出して緩んだとき、身体をコントロールできません。工具を持っていた手をどこかにぶつけます。片口スパナよりはメガネスパナの方が力を掛けられます。

じわ~と力をいれる?グッと力をいれる?
A,グッと力をいれましょう。叩くのはよくはありませんが、叩く方が緩みやすいです。(おすすめはしません

緩めやすいのは?
メガネ>スパナ>モンキーレンチ
といったところでしょう。
モンキーレンチはボルトをなめさせる可能性があるので、スパナがある場合は、スパナを使いましょう。
ソケットセットは6角>12角、エクステンションは極力短く使う
ラチェットハンドルは固いボルトを緩めるのに使うと内部のギヤを痛めます。

手袋は?
使いましょう。滑り止めや怪我の防止になります。
また、固いボルトが緩んだ瞬間ものすごく『ビシッ』と振動が来ます、骨に響くような痛みを緩和できます。

緩めるとき、はじめは少し弱めに力を掛けて、感触を確かめると何となくですが、固さが伝わって来ます。このくらいの力なら行けるかもという力を一気に込めると緩むようならOKですね。緩んだ直後はすぐに工具が止められるように余力は残しておいてください。
複数のボルトがある場合は1本づつ抜いてしまうのではなく、全部のボルトを軽く緩めてから順番に抜いていきましょう。抜き取る順番は最後に抜きやすい場所か、抜けた後ものが落ちても手が挟まらないようにしましょう。

緩まない時、どうする?

長くなりそうなので今回はここまでにします。
また、少しづつ書いていきます。

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