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自動芯出機能シャープペンシル『オレンズAT』を使ってみて。


話題になっている自動芯出機能を備えているというぺんてるさんのオレンズAT。
詳しい機構が気になり"ぺんてる"さんの特許情報を読んでみました。

https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6548138

4年前の申請ですから今回発売されたものとは少し異なるかもしれませんが、ざっと読んでも複雑すぎて、正直よくわかりません。
たった直径10mm弱の太さであれだけ複雑な機構を詰め込み、たった2000円で市場に出たことは驚きです。
ざっくりと説明すると
芯を保護するメッキの施された金属パイプが上下昇降する仕組みがあります。
通常通り芯を少しペン先から出た状態から
筆記を続けると、芯が減ってきて金属パイプと先端が一致すると金属パイプが紙面に接触し芯の出代は変わらずパイプだけが本体に押し込まれます。ここまではこれまで発売されていたオレンズシリーズと同じかと思います。
進化しているのは、
紙面からペン先を離したときに押し込まれた分のパイプが元の位置まで再び出てきます。その時はパイプと共に芯も押し出され、常に芯がパイプに保護されながら書き続けられるという仕組みです。
本当によく考えられていています。

簡単に分解可能な範囲での目視はできませんがバネが3つほど組み込まれています。パイプの伸縮用、芯の自動押し出し機構、ノックした時の押し出し用のようです。

分解写真


半透明の筒に包まれた部品が要のようです


ただ、肝心の使用感は····
    あまり良くありません。

まだ使いなれない部分もあります。
鉛筆の持ち方もよくない事は自覚しています。
ただ、芯を出すためにノックするという動作を無くすほどのストレスが軽減されるかと
言うには無理があります。
率直に言って芯が出にくく金属パイプが常に紙に擦れることで字がかすれるか、紙面の文字の右側に文字のかたちの凹みが残ります。

パイプもヒョコヒョコ動いてペン先が安定しません。はらいやはねが少し伸びて、続け字のようになります。使えなくなる残り芯も長めです。

筆圧やペンの持つ角度、紙面の固さで使い心地も変わります。
個人的に言うと固い紙面(下敷き使用)の方が使いやすい感じはします。
デスクマット上では少し書きにくく感じます。
筆圧は強め、垂直に近い角度で持つことといった感じです。
芯の固さは試していません。

失礼を承知ですが、多くの文具店では店頭で試用サンプルがディスプレイされ、色々なサイトでストレスが無くなるかのように宣伝されていますが宣伝広告費が多すぎるようです。

まだ私自身、使用期間も短く、使い方に慣れる必要があることと、使い続けることで金属パイプの先端が滑らかに面取りされてきた方が使い心地に変化が出るかと思います。
まだ、ラインナップに0.5mmしか出ておりませんので、これから改良が加えられ使い心地の向上、芯径のラインナップが増えることを期待しています。

本当に機構が素晴らしく設計された方々を
リスペクトしています。
クレームをつけて申し訳ありません。
本当に苦労を重ねられコストを抑え市場に投入されたこと、
ありがとうございます。

以前より、オレンズネオという製品も発売されていています。こちらは使ったことはありませんが気になってはいます。オレンズネオには0.2mm,0.3mm,0.5mmがラインナップされていますのでそちらも試して、自分に合う1本を見つけたいと思います。

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