双子じゃないのに同級生を産んだ話2
そもそも、オイラはツワリを体験しなかった。
自分の身体の中に異物を感じる体質の人は、ツワリがひどい と書いてあったけど、異物って赤ちゃんのことじゃん?
自分で成して気持ち悪くなるって
人体の不思議〜ぃ 程度に思っていた。
長女の妊娠時に壮絶なツワリを経験していたら、次の妊娠なんかとんでもねぇ!と駄々をこねただろう。
長女はおっとりとした性格らしく、普段はそこまで手がかかった覚えはない。
だが、何故泣いているのか原因がわからない時には右往左往した。
ひとつひとつ、長女が不快だと思われるモノを排除する。
オムツ?ミルク?肌着がチクチクする?
暑い?寒い?単に泣きたいだけ???
わっかんねぇーーーww
きっと理由があるハズなのだが、わからない。
そんな時はただ、途方に暮れて抱っこし続けるしかないのだ。
日が経つにつれ 妊娠したお腹が徐々に重くなるが、長女も重くなる。
当時住んでいたのは小田急沿線の生田駅で、坂道だらけの地域。なおかつ、
住んでいたアパートが歩道から急な階段を上がった敷地に建っており、さらに2階に住居があるというハードモードな立地。
都合、三階建ての階段を、長女を乗せたベビーカーを持って一段一段上がって行くしかなかった。
例えば、新米パパが妊娠体験とやらで いきなりお腹に5キロの重りを装着され、風呂洗いをするというシチュエーションで、
「妊婦って大変ですねぇ」ってのがあるけども、
毎日コツコツと階段登りをしていれば筋力も腕力もつくのだ。
日々、鍛錬。
時には苦行。
妊娠したお腹に負担がかからないように慎重に動きつつ、長女にも気を配る。
自分が出来る最大限の緊張と向かいあう時間。そしてそれがほぼエンドレスで続いてゆくことが、
オイラの選択した双子じゃないのに同級生を産むという育児体験の序盤だ。
そんなオイラが1番怖かったことは流産ではなく、
夜中に突如 ビキッと足がつることだった。
泣けるほど痛い勘弁してよ…
次女の出産は、
まだまだ先なのだった(T ^ T)
次号、3に続く
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