双子じゃないのに同級生を産んだ話6

東京の生田の個人産科で紹介状を書いてもらい、田舎の産科がある総合病院へ出向いた。

担当医師は、奇異な目でオイラを見ていたので、イヤな予感はした。

油断して風邪を引いたので予約外で産科にかかったが、さんざん待たされた2時間半後、挙句に診察室ではなくロビーにフラリと現れたそいつは、
「出せる薬は無いから」
と一言。

マジでむかついたが、田舎なのでいまさら病院を変えることも難しい。

とっとと産んで関わりを断ち切ろうと思った。

出産予定日の一週間前、お腹が痛くなる。
陣痛ほどの痛みではないが、生田の先生に、正確な予定日ではないから気をつけてくださいと言われていたので、
とりあえず病院近くの親戚の家にお邪魔させてもらい様子を見ることにした。

あのイヤな担当医の顔も見たくはないし、痛いと言っても我慢できる程度だ。

と思っていたのだがしかし、
夕方を過ぎてから痛みが増し始めた。
親戚の叔母が、もう病院に行った方がいいと電話をかけてくれ、病院まで送迎もしてくれた。

診察したら子宮口が8センチ開いていたので即入院。

看護婦さんに、「痛くなかったの?」と聞かれたが、長女の時ほどは痛くなかったと答えた。
一度膨らんだ風船を、次に膨らませる時は意外に簡単という原理が、人体にも適用されるってコトだな…

などと思っていたら急激に陣痛が激しくなって、出産時間4時間と記載された、超短時間出産で終わった。

無事に産まれてきてくれて良かったが、やはり東京の個人産科と総合病院の待遇差がいたたまれない。

冷えたメシ、狭い個室、事務的な対応、完全母子同室なので3時間おきのミルクも自分でしなきゃならないが、疲れているので眠ってしまい怒られる。

我慢ならず、5日で退院した。

二度と、ここで出産するまいと誓う。

あと、あるまじきことだが、次女にだけ成長するにしたがって 訳のわからんダイレクト郵便が届くようになった。

長女も三女も、そんな郵便は一度も届いたことがない。
個人情報がダダ漏れしていたとしか考えられなかった。

そこも含めて、最低な産科だった。

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