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ちょんの間の近くで育った私

 子供の頃、近くにちょんの間があった。
夕方になると、ピンク色のネオンが光り、おばさんがいて、奥に若い女性がいた。

子供ながらにあそこは、普通の飲み屋さんとは違うと感じていたが、親に聞く訳にもいかず、友達の間でも口にしてはいけない雰囲気があり、そこの前を通るとモヤモヤとした気持ちになっていた。

中学生くらいになると、夜遅くまで遊ぶ事が多くなり、夜にそこの前を通ってどんな人が働いているのか見てみようとゆっくりと歩いて通ってみた。

びっくりするくらい、若くて可愛いアイドルみたいな女の人が車が通るたびににっこり笑っていた!えー?こんな可愛い人が働いてるの?ってびっくりした。

大人になってから、そこの管轄の警察官と知り合いになり、あそこは何歳くらいの人が働いているのか聞いたら、だいたい18歳未満と聞いてまたびっくりした!

今だったら、絶対に風営法で無理だろう。

そこには、夕方になると彼氏(ヒモ?)が車で送ってくる人もいたが、とてもニコニコして不思議だった。ちょんの間で働くって悲壮感しか想像できないけど、案外、彼氏がフォローしてやっていけるのかな?

人それぞれにいろんな生き方があり、納得して働いているならそれでいい。でも、親に売られたり、騙されてそういう所で働かざるをえなくなった人達は毎日が地獄だろう。 

大人になって、風俗で何年か働いて、借金を返した人を何人か知っているけど、皆、精神病の薬を飲んでいた。

いろんな人がいる街で育って、たまたま怖い目には遭わなかったけど、もう一度子供の頃に戻れるなら、そういう所では育ちたくないな。

これから子育てする人は環境をよく選んだ方がいいと思います。

#ちょんの間
#風俗
#子育て

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