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32歳だったわたしへ

あなたは、人生でこれ以上ないというくらい、毎日泣いていますね。
いろいろなことが重なって。生活環境も、仕事内容も、何もかもが変わった中で、おきたことに耐え切れなくなっていました。
夜は眠れず、部屋に大容量の紙パックの日本酒を持ち込んで、飲み干してから気絶するように倒れこんで寝ていましたね。
なんとか会社へ通い、会社で泣き、早退した道すがら泣いていましたね。
休日は酒におぼれ、6缶パックのビールを6本一気に飲み干してもまだ足りないくらいでした。

文具屋さんでもらった、未来への自分へのハガキというものに、「笑っていますか?」と、書きましたね。笑うことがあるのだろうかと思っていましたね。
そのハガキはなぜか、手元に届くことはなかったけれど、大丈夫、あなたは今、43歳になって、笑っていますよ。
元気のない人に、笑ってほしいと、笑わせたいと、思っていますよ。
大丈夫。
大丈夫ですよ。


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