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ストーリーインザトレイン
英語にしなくてもええねんけどな。
電車には物語が乗っている。電車物語。電車女。
これまた誰の役に立つでもない話。くすっとしてもらえたら幸いです。
もうすぐクリスマスですしね。ほっこりしませう。
レッツトレイン!
会社勤めをしていた頃のお話。
いつものように通勤で満員電車に乗っていた。
ぎゅうっと限界まで押しこめられ、立っている。
ある日、若いカップルが向き合って押しつぶされており、女の子が嬉し苦しといった感じで彼氏にしがみついていた。
文子は見た。
その隣で、おじさんサラリーマン2人が向き合ったまま押しつぶされて黙って耐えているのを。
なんだか少し感動した。
またある日、すし詰めの米つぶのように電車に押し込まれていた日、わたしはドアの際の方に立っていた。ある方にはすでに話したのだが、事件が起きてしまった。
途中の停車駅でごっそりと人が降りる。また流れのままま電車に乗り込む。
そのときだった。
押されて、わたしは、なんとあろうことか、ある殿方の股間を「カリっ」としてしまったのだった。変に押されて「わっ」となったときに手の爪がひっかいてしまったのである。
あっと思ったら、その方の息子様が「ぐん」と元気になってしまった。
「マジか」と思った。
わたしはどうしたか。
顔色変えず、知らぬ存ぜぬでとおした。そちらの方は見ない。ドア窓から外を見る。
あたしのせいじゃありません。の顔。ワタシ気づいてません風。
申し訳なかったです。ごめんなさい。
またまたある日、朝の通勤の途中だった。
終点の新宿で、一斉に人が降りるその波に乗ってそのまま降り、階段へ向かっていた。
そのとき、おじさんが「あいてる」と言って、わたしの腰あたりをパンと触って走り抜けていった。
えっ(痴漢)!?何事?!と私は驚いた。
そして「はっ」と腰に手をやった。
スカートのチャックが全開だった。
家から新宿まで、開いていたのか。。。
くらくらした。
おじさんありがとうございました。
スカートのチャックはショックだったので、すぐ人に話した。
ワイ「聞いてくださいよ。電車でスカートのチャック開いたままだったんですよ」
Xさん「大丈夫、わたし、おじさんに、これ落ちましたよってナプキン拾ってもらったことある」
多分、恥ずかしい体験談をしてわたしの恥ずかしいを薄めようとしてくれたんだと思う。ありがとう。
ちなみにそれを聞いて以来、ナプキンはポーチに入れている。
あと、それまでバッグだったのが、リュックになりました。
えへへへ。
電車すき。
おしまいです。
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