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学園アイドルマスターと篠澤広さんについて_ver1


前日譚

自分にとって、アイドルマスターとはずっと「向こう岸」のコンテンツだった。
なんとなくそのジャンルのことを知ってはいるが、自発的に追う気にはならない。オタクは誰しも一つはそういうジャンルがあるものだと思うが、自分にとってのアイマスがそれだった。
どんどんブランドが増えていくのもそれに拍車をかけた。765の面々についてはアニメを見たので人となりは知っているが、他の事務所の人たちはどうにも顔と名前が一致せず、でもファンアートとかを見た時にそれがアイマスのキャラなことは分かるし、気に入ったらいいねをする。そんな感じ。

学マスのことを最初に知ったのはアイマス好きのフォロワーのRTだったと思う。そのあとオモコロブロスの記事も見て、「アイマスの新ブランドが増える」ということを一旦覚えた。そして割とすぐ忘れた。理由はこの時期別の据え置きゲームを攻略中だったのと、単純に私生活が忙しかったからだった。

ただ、あとで遡ったらこの画像を見た時点で「左から三番目の子が気になる」というツイートを残していたので、もうこうなる運命だったのだと思う。


篠澤広さんとの出会い、その後

それは2024年3月27日のことだった。

風呂からあがったあと、いつものように無為にTwitterのタイムラインを遡っていたところ、誰かの「いくらなんでも細すぎて不安になる」というツイートと共に、一人の少女がマイクを握っている画像があった。

やばいめっちゃ好き

これが第一印象だった。ものすごく慌てて、この画像の少女が誰なのかを調べ、「学園アイドルマスター」でその日発表された「篠澤広」さんという方だということが分かった。急いで学マスの公式アカウントに飛ぶと紹介PVなるもののリンクが貼ってあったので、とにかく押した。

「篠澤広です。よろしくお願いします」

うわーーーーっっっっ!!!!!高くも低くもないちょうどいい音域の声!!!ちょっと吐息混じりな感じの発声!!!!好き!!!!!!!!

「わたし体力不足だから、体力も筋力も全然ない」

うわーーーーっっっっ自分も体力不足だ!!!!!一緒じゃん!!!!!!!!共感持てる!!!!!!!!!好き!!!!!!!!!

「何をやってもうまくいって、苦しいことなんかなんにもなくて、みんながわたしに期待した。みんながわたしをほめてくれた。……すごくつまらなかった。だから逆をやろうと思ったの」


えっ!?!?!?そのためにわざわざ自分に向いた環境を捨ててアイドルを志望してきたの!?!?!?!?!?!?思考がぶっ飛んでいる!!!!!!!!!!好き!!!!!!!!!!!!!!!!

アイドル衣装がかわいい!!!!!!なんというかメルヘンな感じで、とってもオシャレだ!!!!!!!!!!!!露出は最低限だけど、膝の骨っぽさがガッツリ見えているのがめちゃくちゃありがたい!!!!!あと髪型アレンジがある!!!!!この衣装の時だけ編み込みになってる!!!!!!これ地毛!?!?それともエクステ!?!?!?好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


というわけで、より一層好きになってしまった。

それからは観念して学園アイドルマスターの情報を追うようにした。その頃の学マスは一週ごとに新しいアイドルをお披露目する生放送をやっていて、毎週新しいキャラクターが発表された。皆可愛かったし好感が持てたが、やはり篠澤広さんが一番好きだという気持ちは変わらなかった。

一通りプレイアブルキャラクターの紹介が終わったあとはちょこまかと情報が出るようになったが、ゲームシステムとリリース日だけはなぜかいつまでも情報が公開されなかった。GWに前述のアイマス好きのフォロワーとライバルキャラの発表の生放送を見て、そこで初めてアイマスの生放送の最後には「アイマスですよ、アイマス」という掛け声をして終わる、という慣例があることを知った。この世は未知の文化で溢れている。

その数日後の生放送にて、唐突に「各アイドルのMVが1日ずつ公開されていくこと」が発表され、センターの花海咲季を筆頭にMVが順次公開されていった。篠澤広さんのMVの発表は5月6日だった。すでに動画ページは公開されていており、タイトルは「光景」で、作詞作曲が長谷川白紙さんであることも公表されていた。参加コンポーザーの一覧はかなり前に発表されていたし、ぶっちゃけ紹介PVの時点で自分を含めた全員が「篠澤広の曲は長谷川白紙だろう」と言っていたが、ゲームリリースより曲のフル公開が先になるとは思ってなかったのでそこは驚いた記憶がある。

そして5月6日23時、篠澤広さんの楽曲「光景」のMVがお披露目となった。ここ最近のどのアーティストのMVのプレミア公開の時よりも、ワクワクしながらカウントダウン動画を見ていた。

いくらなんでも好きすぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

まず、長谷川白紙さんの曲という時点で好きだろうとは思っていたが、曲調がサンバになるとは思わなかった。これはストリングスとホーンのアレンジにアルトゥール・ヴェロカイさんというブラジルの音楽家の方が参加してくれたのも大きいだろう(かなり著名な方のようで、洋楽界隈の一部で盛り上がっていた)。なので曲の通底にはサンバの賑やかで多幸感のあるリズムが流れているが、ストリングス辺りは割と縦横無尽なメロディーになっていて、そこに篠澤さんの儚いウィスパーボイスが乗っかるという、かなり不思議な曲に仕上がっている。
MVの映像もストーリー自体は分かりやすいが、途中で篠澤さんが変形したり、バラバラになったり、謎の生き物と一緒に歌ったりと、かなりアグレッシブな内容で、総じて「尖り」をやる、という気概に満ち満ちている。
そしてその気概は、敢えて自分に合う環境を放棄して、アイドルの道を選んだ篠澤さんのスタイルにも通じるものがある。少なくとも自分はそう感じた。

「光景」の発表以降、ますます自分の篠澤さんへの好意は膨らんでいった。discordのアイコンも変形中の篠澤さんにし、ヘッダーカラーは篠澤さんの担当カラーである#00afccにした。
しかし、どうなんだろうか。現状自分は篠澤さんの人となりをほとんど知らない、知っている情報といえば2分程度の紹介PVのものと、楽曲。それくらいだ。自分は、ゲームがリリース前なのをいいことに、篠澤広さんに勝手な願望を押しつけているだけなのではないだろうか?という疑念は、好意と同じくらいの早さで大きくなった。

篠澤広さんのビジュアルは、正味完全に自分の好み、ドストライクゾーンそのものを体現している。ある程度自分と付き合いのある人に、最近気になっているキャラがいて、と篠澤さんの画像を見せると、「お前の癖だもんなあ」という回答が返ってくる。そのくらい、篠澤広さんの外面は自分にぶっ刺さっている。しかし内面に関してはほぼ未知数である。

ゲームがリリースされ、篠澤広さんのシナリオに触れた時、自分の篠澤広さんへの感情は間違いなく変化するだろう。ある程度フラットに篠澤さんと向き合えるようになるかもしれないし、逆にもっと偏執的になってしまうかもしれない、どちらに転ぶか今の段階では全く見えない。しかしどう変わるにせよ、不可逆であることは確実だし、ゲームがリリースされてしまえばリリース前のあれこれなどきっと忘れてしまうだろう、そう思い、このnoteを書いた。

篠澤広さん以外のアイドルについて

現段階で篠澤広さんについて書けることはこんなものだが、せっかくなので他アイドルへの所感も記しておく。これもゲーム内のシナリオを読めば変わるだろう。

花海咲季

いわゆるセンターポジションのキャラクター。「初星コミュ」では「勝てるかどうか分からない勝負に挑んで勝つのが好き(要旨)」という発言をしており、出るコンテンツ間違えてないか?と思うぐらいの勝負狂であり、自信家。ただ紹介PVでは自分のことを「偽物の天才」と称してるあたり、何かナーバスな一面もあることを匂わせている。持ち曲はAdoの「踊」とかをプロデュースしたGigaさんがコンポーザーで、ゴリゴリなサウンドに仕上がっている。個人的には衣装のピアスが常にでかいところが好き。


月村手毬

アイマスにはいわゆる「アイマスの青系統」という、歌にプライドがあって、ぱっと見キツめな言動をしがちで、バックグラウンドが複雑……という類型のキャラがおり、彼女もそのひとりである。ただ紹介PVの時点で自分の態度を気にしている様子があるので、割ととっつきやすい方なのでは。学マスのキャラクターはもれなく高校生だが、中等部から進学した「内部組」と高校から編入した「外部組」がおり、手毬は内部組で、かつ中等部時代になんかあったらしい。なるほどね。持ち曲は美波さんという歌手の方がコンポーザーで、めちゃくちゃ歌うのが難しそう(他の子の曲もだけど……)。


藤田ことね

大金持ちになるためにアイドルを目指しているらしい。コミカライズの主人公だったり、公開中の「初星コミュ」の後半は彼女を主軸に話が回っていたり、キャラクター相関図でも顔が広かったりと、とにかく「動かしやすいキャラ」なんだろうなというのをひしひしと感じる。前述した「初星コミュ」ではプロデューサーに対し「目ぇ腐ってんじゃねーの?」と内心愚痴っており、なかなか愉快そうな人柄をしている。持ち曲はハニワがコンポーザーをしており、イントロからアウトロまで完全にハニワの味を堪能できる仕上がり。なぜかこの曲のみサビのダンプラ動画も上がっている。


姫崎莉波

いわゆる姉キャラ。学マスには現状1年生のキャラと3年生のキャラがおり、彼女は後者となる。つまり今年中に成果を出さないと在学中のアイドルとしての実績はないまま卒業となるので、割と追い詰められている立場なことが推測される。持ち曲のコンポーザーは渡辺翔さんで、色んなアニソンやドルソンを手がけている人だがこの曲に関してはなぜか思いっきり歌いづらい方面に舵を切っている。それでもポップさはあるところは流石という感じか。余談だが、彼女の動画のコメント欄には架空の弟や妹が大量発生しがち。


紫雲清夏

プレイアブルキャラの中では一番身長が高い(168cm)。プレイヤーのことを「Pっち」と謎の呼び方をしてくるなどパッと見はとっつきやすそうだが、紹介PVの時点ですでに何か鬱屈したものを抱えていることを伺わせている。持ち曲はダンスナンバーだが、2番でラップが入ってきたりとこの曲もまた一筋縄ではいかない作りになっている。MV中にチラッと映るInstagramのアカウントは実在していて、早々に特定された結果一万人のオタクにフォローされる羽目になった。かわいそう。


葛城リーリヤ

出身はスウェーデンで、前述の紫雲清夏と仲がいい。担当カラーは白(に近い水色)だが、PVで着ている衣装は黒一色のかなりシックなデザインで、個人的に学マスの衣装の中でも一番好み。前述したフォロワーの推しでもあり、「趣味はアニメ鑑賞、休日はお菓子作りをしている」というプロフィールが公開された時はそのフォロワーに「本当は菓子作りと並行してそこまで面白くないアニメを流し見している」という謎の推測をされていた。持ち曲のコンポーザーはナユタン星人さんで、割と王道なアイドルソングにはなっているが全体的にハイトーンな上最後に転調もある。


倉本千奈

入学試験の成績は最下位という厳しい状態からのスタート。が、PVを見た感じだとそのことを認識していながらも本人は割と前向きで、むしろ他キャラクターから漂う葛藤や焦りの雰囲気をまるで感じない。メンタルだけ見ればかなりの強キャラなのではないかと密かに期待している。入学試験で下から2番目だった篠澤さんと仲がいいらしく、篠澤さん、千奈、そして咲季の妹で補欠合格の佑芽の3人は公式から「補習組」というまこと不名誉な呼び名がつけられている。持ち曲はフルオーケストラによるミュージカル風の作りで、ファンタジックなMV映像も含めて個人的には「光景」の次に好きな曲。


有村麻央

姫崎莉波と同じく3年生のキャラで、学園の寮長もやっている。「出身が兵庫県」「歌劇のスターに憧れていた」「子役としての活動歴がある」など、スタァライトやかげきしょうじょ!!を連想させるようなキャリアだが、今はアイドルを志している、らしい。自他ともに認める面倒見のよさがあり、しっかり者なんだろうけど、「なんとなくカッコいい感じがする」という理由だけでコーヒーを飲んでたりする。彼女の持ち曲は楽曲・映像共に「電音部」で活躍しているスタッフが参加していて、これは学マスと電音部が同じアソビストアというレーベルに所属しているところが大きいらしい。


最後に

色々言ったけど学マスリリース、楽しみです!!!!!!!!!!!何気にソシャゲをリリース当初からやるのってFGO以来かも。

最後に現時点で一番好きな篠澤広さんを貼っておきます。他のキャラがアクティブに過ごしている中篠澤さんは生存のために全力を尽くしている!!!!!!えらい!!!!!!好きだ!!!!!!!早くゲームをプレイさせてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


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