成熟と未成熟の境、ほか


泉谷さんなどは、猿の知恵をやめて、オオカミの賢さを持ちなさい、という。

ここに、成熟・未成熟の匂いがするのは、猿の小賢しく、小手先だけのやり方で、世の中を渡るのではなく、自分の判断を持ち、やることやらないことに、節度を持たなければならないからだ。

未熟な感情をむき出しにしたり、バレない方に苦心する奇妙なやり方と、それがクールで価値がある見方も存在する。

河合隼雄のころは、世の中を軽率に渡るのもありだ、と言われたが、最近はどうもそうでないと、感じる。

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精神分析や少し前の病態が、次の時代には通用しなくなることは有りえる。

そんなときは、無理に〇〇は××と結ばないで、単純に事柄を観察する。

新型うつが、当時だけの、時代の過渡期の病の匂いがしたように…いや、ある専門家によれば、従来通りの診断で間に合うというのもいる。

承認欲求や閉じこもりだってそうだ。

I氏などは、彼らに悪いのはいない、というが、時代は流れた。
内容も人物も変わらない方がおかしい。

少し前にリスカの血をカクテルに入れる商売があった。
保健所から指導が来たらしいが、常識的にも患者の弱味や弱さが売れるからと言い、商売にしていいはずがない。

それらを含めて彼らに悪いのは居ない…云々というのは、どうかしている。

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ギスギスした世の中に感じる。

たぶん、成熟や未成熟以前に、どれだけ自分の身を守り、お高く纏い、自他の出来不出来を計る、本能的な傾向が強い。

たぶん…差別感情の萌芽など、実は身近なところにあるのかもしれない。

人間は、何か目の前の何かが出来ていないことに、安心を覚える生き物でもある。

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