ちょっと哲学的なことを❷


たぶん、思春期なら哲学を必要とするだろう。

貞本さんや庵野さんの作品に、不気味な描写があるのは、内的に見れば……しかも、単純に見れば思春期やイノセントの解体である。

誰もが通る道とは言うが、個人差があるだろうし、必ずしも必要だとはいえない。

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ねじまき鳥クロニクルでは、考えること自体が危険になる、という描写がある。

危機においては、考えること、立ち止まることは、いのちに関わる。

また、別の見方をすれば、相手に考えさせないということで、ものごとの暗部を悟らせないというのもある。

暗部に気づけば人間の印象も、これからの態度も変化する。

考えさせないで、世の中を渡るのは大人の欺瞞かもしれない。

それを放ることで相手の恥部、疚しい部分から目をそらす。見なくていい不都合を無いことにする。

早く大人になれ、というのはこんな所にもメッセージ性が含まれている。

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