現実を生きること 本を読むこと❷


高村薫女史が、むかし福島について人文の立場から鋭いコメントをしていたことがある。

文学、心理の世界にしても、どう解釈可能ゆえ、反論するのが難しいことの方が多いが、それでも、それ言葉に強く鍛え上げなければならない。

そういえば、わがままという言葉を聞かない。

それほど、人間が従順になったのか、自分を出すのが未だに躊躇われる傾向が強いのか。

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石川の地震について唖然とすることがある。

個人で行く支援が邪魔になるという意見が大多数だからだ。

なかには妙な者がいたりするだろうが、確かにあそこは道が少なく、支援するにも岬半島ゆえ、個人の善意が邪魔になるのは、間違いない。

しかし、それでもスルーしておげはいいものを、個人プレーする者に批判や悪意が向けられる。

私には分からないのだが、これほどまで合理的かつ効率的な判断を優先した意見が蔓延したことは見たことがない。

だから、個人プレーは慎み援助を待てという。

頭がいいのか、四捨五入して、端数は切り落とす考えなのか知らないが、紋切り型に最大公約数みたいな意見が目につく。

これは、硬直した考えだと思う。

もちろん、阪神や東日本の教訓が活きた部分もあろう。

ただ、シビアな…生活さえ立て直せばいい(もちろんそうなのだが)、という二進法だけな意見もある。

たぶん、このあと段々と分かってくることもあるはすだ。

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