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ラン?&ついでの自由学習~浮間舟渡という駅~

走った(正確には歩いた)日:2022.6.25
歩いた距離:4.65K (と、ランウォッチは言っている?)
こんな暑い日は命の危険を感じてお散歩がベターですね。
推した駅:浮間舟渡 北赤羽 その前に田端、大塚、そしてその後には東十条、上中里、西日暮里、そして日暮里 

浮間舟渡という駅

浮間舟渡という駅は、JRの東京都区内のいっちばん北の駅です。
埼京線の開業と同時にできました。 ところで、この埼京線、路線図的には、大崎から大宮で、緑色です。 でも『埼京線』という路線は正式には存在してなくて、大崎から池袋までは山手線、池袋から赤羽までは赤羽線、赤羽から大宮までは東北本線の支線。 東北新幹線開通とともにできた覚えがあるけれど、もともとの歴史は古い。 など、いろいろな国鉄の歴史があるみたい。
まあ、それを整理するのは別の機会にするとして、とにかく埼京線開業(考え方によっては再編かな? )と同時にできた駅なので、駅誕生は1985年とわりと最近のことです。 (高校の時、浮間に住んでいるという友達がいたんだけど、彼らは駅はどこを使ってたんだろう。 ま、いっか。)
地図を見ると、ホームが板橋区から北区にかけて、区境をぶっちぎっています。 その、北区側の地名が浮間、板橋区側の地名が船渡。 なので、駅名が浮間舟渡なのです。 

浮間舟渡駅は板橋区の舟渡と北区の浮間にまたがっています。

駅の住所は北区浮間4丁目という登録のようですね。
この画像の青の点線が区境です。 そして赤の点線は東京都と埼玉県の県境。 荒川が東京都と埼玉県を分かつわけですが、この県境、何? 赤羽ゴルフ倶楽部は東京都だということですかね。

浮間公園

浮間舟渡駅の改札を出ると、ロータリーをはさんで大きな公園。 これが本当に気持ち良い公園です。 設立が1967年ということなので、浮間舟渡駅よりも歴史が長いですね。
当然ながら、この公園も、板橋区の舟渡と北区の浮間にまたがっています。
この公園は、中央にデーンと位置する『浮間が池』が中心になっていて、この池を区境線がつっきっています。 この公園、名前は浮間公園ですが、住所としての登録は、板橋区舟渡2丁目でした。 舟渡側に浮間公園のシンボルである風車が建っています。 

公園入口のいい位置にコメダ珈琲があります


浮間が池です。むこうに風車がみえます。気持ちの良い公園です。


風車です。浮間公園のシンボル的存在。

そして繰り返しますが、住所は舟渡2丁目です。
この公園の中心となる浮間が池というのは、もともとは荒川の一部、三日月湖だったという説明がありました。

浮間が池の説明看板

浮間という地名

こんどは、『浮間』という地名の由来にあたってみました。
この浮間という名前は、「浮く」という字が示す通り、水やら河やらと関係します。 そうです、荒ぶる川、荒川! です。
荒川は、江戸? 明治? 以降、なんども付け替えが行われ、流路が変更されてきたのです。 浮間という地は、荒川の蛇行と氾濫と流路変更に翻弄されてきたといってもよさそうな。

こんな記載をみつけました。

地名の由来ですが、荒川の度重なる流路変化によって形成された「浮島」が転化して「浮間」になったという説や、蛇行していた荒川の流路が自然と切れて直線となったことがあり、島状に見えたことから「浮島」と呼ばれ、それが訛って「浮間」になったという説などがあるようです。

https://www.touri-h.co.jp/kita-tiiki/200726/#:~:text=%E5%9C%B0%E5%90%8D%E3%81%AE%E7%94%B1%E6%9D%A5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C,%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

そしてこの記事によると、もともとこの地は荒川の北側に位置していたので埼玉県、それが、明治44年の流路付け替え工事で、荒川の南に位置することになり、大正15年に岩淵町に編入、そして、昭和22年に北区が誕生したのを契機に北区浮間町に。
あっちにいったりこっちにいったりで・・・・

舟渡という地名

続いて、板橋区側、『舟渡』という地名の由来です。
すぐ北が埼玉県の戸田です。 そして隔てているのが荒川です。 ここで、安土桃山時代から『戸田の渡し』の運航が始まった。 そして時代は徳川へ。 家康が中山道を整備したときに、この渡舟場がさらに整備された。 渡し舟→舟を渡す→舟渡というわけですね。

とにかく、この荒川はとてつもない川で、そのとてつもない川に対して、とてつもない工事をしてきたのが江戸以降。
これはきりがないのでこの辺で。

ついでに北赤羽の駅


埼京線で浮間舟渡から池袋方面にひとつ乗ると北赤羽。 北赤羽は、川の上にホームがあります。 この川は新河岸川です。 ホームが川をまたがっていて改札は川の両岸。 駅の出口を間違えたら、川を渡らないといけません。 川を渡るのは浮間橋です。 (橋がホームのすぐ横にあるだけ、都営新宿線の東大島駅よりは良いです。💦)
川は地域名の境になりがちですよね。 ここもそう。 ホームが川の上だから、駅の出口は、北西側の住所は北区浮間(浮間口)、南東側は北区赤羽北(赤羽口)。  
新河岸川も荒川の流路付け替えが大きくかかわっていますが、さっき書いた通り、きりがないのでやめときます。 浮間橋も浮間と赤羽北をつないでいる橋ということになります。 名前は浮間橋だけど。

浮間橋。 隣に見えるのが北赤羽のホームです。


住所を調べたら、両詰がそれぞれ、赤羽北二丁目と、東詰が浮間一丁目でした。


両駅の駅スタンプはこんな感じ
浮間舟渡駅は浮間公園のシンボルである風車とサクラソウ。 サクラソウについては触れなかったけど、以前は川岸にサクラソウが群生していて、それが護岸工事で絶えた、けど、その品種を残そうと、浮間公園の一画、1600㎡の苗圃で栽培しているんだそうです。 その時期に来てみたいです。
北赤羽駅は、川の上の駅だぞーのアピールです。 

最後にひとことだけ、屁理屈。
地図をみると、浮間舟渡駅は東西に延びていて、西側が舟渡で東側が浮間。地図だと普通左が西になりますよね。 で、文字は左から右に書いているので、こうやって地図に駅名が印刷されると、舟渡側に浮間という字、浮間側に舟渡という字がのっかってなんかおさまり悪い、逆にすれば地図がすっきりするのにと思うけど、この、駅の名前、ふたつの地名のどっちを先にするかって、すごーく、大変なことだったんだろうな。

まとめ


浮間舟渡駅は板橋区船渡と北区浮間にまたがる駅、住所は北区浮間
浮間公園は板橋区舟渡と北区浮間にまたがる公園、住所は板橋区舟渡
浮間橋は、北赤羽駅に寄り添って新河岸川にかかる。 両詰はそれぞれ北区浮間と赤羽北。

読んでくださった方、ありがとうございました。

参考資料


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