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とびしまウルトラマラニック100Kを冷静に振り返る

初めてのチャレンジ。 出走したけどフィニッシュできず

美しい瀬戸内海西部安芸灘。 
広島県呉市から愛媛県今治市にむかって島々が続く美しい景色は、庭の飛び石をたとえ、「とびしま海道」と言われています。
その7つの島を渡りながら100キロの道を行くのがとびしまウルトラマラニックです。 ちなみにマラニックというのは「マラソン」と「ピクニック」を合わせた造語で、途中途中のエイドででてくるおもてなしの食べ物が走る人に元気を与えるのです。

出走しました。 仲間と一緒に。
で、残念ながら55キロの関門を指定された時間までに通り過ぎることが出来ず、捕獲されてしまいました。
10月に四万十ウルトラマラソン60Kは走れていたし、もう少し行けるつもりでした。
と、言いますか、 「完走するんだぞ! 」と自分に言い聞かせるうちに、いつしか自分がそう決めていました。
ここに目標をセットして、なるべく走り込んできました。 少ない月で100k 多い時は200ちょっと欠けるくらい、平均すると140k/月くらい。

現実は・・・・・
気持ち「だけ」ではクリアできないことを今さら実感。
100Kというのは距離だけじゃなくて、最低限のペースを維持しなくちゃいけなくて、それが出来ていなかったという当たり前と言っては当たり前のことの再々再確認。
事実は事実として自分自身を受け止めることとします。

それでも自分の『進化』として認めてあげたい事が2つある

その1)足が攣らなかった(攣り対策の手応えがあった)


55k関門で捕獲されるまでいっぺんも足が攣らなかった。

思い起こせばシーズン初めの稚内平和マラソン、38kくらいで足が攣り始め、だましだまし歩いたり走ったりしながら、最後のたったの2Kは、進んではいるものの足の感覚がまったくなかった💦 脚を引きずってフィニッシュ。2分ほど時間オーバーで42.195K 走り通したけど完走とは相ならず。

10月の四万十ウルトラ(60K)。40K過ぎたあたりから足が攣り始め、遅れだす。 45Kで激な攣り、脚の形がみるみるボブ・サップさんのようになり、攣りサプリだけでは足らず、ロキソニンを飲んで走った。

だから今回は、攣りのことをすごく考えて準備した。ウォーターローディングとKODAをレース中に早め早めに飲むということだけではなくて(これまではせいぜいそんな感じ)

  • レース前10日くらいから、芍薬甘草湯を朝一包飲む

  • レース前3日から、お風呂上りはマグ・ローディングでマッサージ

  • ファイテンのチタンテープを脹脛に貼って出走

  • もちろん走っている間はこまめにアクエリとKODA

攣り対策勢揃い

結果、攣りを一瞬も感じなかった。
何が奏功したのか? それはわからない。なんせこれだけいっぱいやったから(笑)
これだけ対策したから大丈夫だっていう気持ちも影響してたかもしれない。とにかく、55K足攣りと無縁だったことは進歩と受け取ることにする。

その2) 走り終わった時に元気だった 脚も動いてた

そんなわけで、レース中断。だから止められた時にまだ元気だったわけで。その時思った。仲間はみんな100キロいくだろう、脚もがっくがっくのはず。不本意ながら(苦笑)私は元気なのだから、まず私が動かなくっちゃ(笑) 完走した仲間の荷物を取りに行くのとか(走って取りに行ったw)、ロッジにもどって自炊の食材を運ぶのとか、お風呂にお湯をためるのとか、ふだんはいちばん動きダラダラの私がサクサク働いた。
リタイアしたという事実ばかり頭の中にあったけど、よくよく考えたらそれでもフルよりもいっぱい走っていたわけで、その時にこれだけ動けてるっていうことは、進歩と思うことにする。

『反省しないといけない』点ふたつ

その1)頭の柔軟さが足りない(臨機応変が出来てない)


ドロップバックにこれを入れて、そこでこれをやろう。
レース前からいろいろと考えていた。そもそもドロップバッグというのがあるレース自体、これまでは他人事だったのでいろいろと考えた。
まず、ヘッドライトの電池交換だ。夜明け前に着けていたライトから電池を外し、スペアの電池に入れ替える。 それから、脚を念入りにマッサージする。  

実際はそんなことやっている場合ではなかったのだ

ライトの電池交換なんて、結果としてはその電池、活躍する場なんかなかったのだ。なんせ明るいうちに止められてしまったんだから(笑) 
(戻ってくるみんなを識別するためとか、ゼッケンをあずかって荷物をとりにいくのとかにはしっかりと役に立ってくれたけど)

その2)背負いすぎ

わたしは遅いランナーなので、レースではエイドの給食が売り切れていることがよくある。そんな経験が多いので、エイドで何も食べられないことも想定してジェルを持っていた。そもそもジェルは1時間おきに飲んだほうがいいよって言われていたので、そうすると16個持つことになる。半分はドロップバックに入れておくとしても、8個。多すぎ。重すぎ。 さすがに8個は持たなかったけど、やっぱり背負いすぎ。 
『そりゃ持ちすぎですよ~』
って走る前も走った後も言われた。
水もアクエリと普通の水を左右のハーネスにちょっとずつ持ってったけど、アクエリだけでよかった。

万が一を考えすぎて万が万で疲れてどーする。

深く反省。
以前、「あなたには、ゆっくりスタートする勇気が必要」と言われたことがある。それはまあまあできるようになった。 
これからのテーマは、「少ない装備でスタートする勇気」
実際、走り終えた(しつこいが、走り終えさせられた)時、ジェルはずいぶん残っていた。

終わってみれば

そんなこんなで走り切れなかったけど、さいこーに楽しい経験をしたことは間違いない。 『チャレンジしただけでも偉いよ』って言ってくれた友達は何人もいたけど、あたしはチャレンジしたってことだけではだめで、やっぱりもっといい結果を出したかった。つくづく思う。

でも、当然ながらチャレンジしなければ何も得られない。 てか、何も始まらない。

チャレンジする人であり続けたいと思う

みなさん、ありがとうございました。


スタートは朝5時
美しい橋
夜明け
まだ元気

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