見出し画像

阿佐ヶ谷アニメストリート −Ⅰ

遂にオープンした。

阿佐ヶ谷アニメストリート。

2011年7月から始まったこの物語。実現するまでに2年半かかった。実に長かった。

JRから僕の携帯に掛かってきた1本の電話。

「あのさ、阿佐ヶ谷と高円寺の間に2000平米ぐらい空くんだけど、アニメ系でなんかやんない??」

そんな電話からのスタート。

2k540の頃にアニメーションカフェをProduceしたのだが、それも含め評価してくれた人がいたことが非常に嬉しかった。

Conceptを「創り手と買い手が交わる街」というのはすぐに決まった。

CGMが溢れ、Owned Mediaの時代だ、リアルの世界でもそれが起きてくるだろうから商店街時代がそうなろう。

Themeは「電脳」最新技術とAnimationを「体験」してもらい、新しい時代をそこで創り出す。と決まり

JR東日本都市開発と私で店子集めに走った。

最初はすんなり集まると思った、それこそ協会や区、各制作会社、各出版社、各メーカーさんらと話すと

皆、口を揃えて「面白い!是非参加したい!」と仰ってくれるのだが

「しかしこの予算をどう計上しようか?、今まで店舗を運営したことがない」という方々ばかりだった

そりゃそうだ、やったことがない。アニメ・マンガ・ゲームなどを主体とした商店街自体が初めての試みである

近い属性のものは東京駅の地下にある「キャラクターストリート」だろう。

そして今回は「阿佐ヶ谷」という地域をどのように活かせるか?にもかかっている

秋葉原とも違い、中野のようなコアな物販とも違い、もちろん三鷹のジブリとも違う

しかし奇しくも秋葉原―中野―阿佐ヶ谷―三鷹というのは

総武線(中央緩行線)で繋がっている。

「エロからジブリまでが1本の路線で繋がっている」

こんな特殊な地域は世界でもここだけだ。

ではこの「YELLOW-LINE」の特徴を出すために

阿佐ヶ谷は独自の色を出していかなくてはいけない、それが「電脳」「体験」だと考えた。

Ⅱにつづく。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?