「君に届け」(前編) 素晴らしき正統派青春純愛物語
少女漫画ファンの皆さまこんにちは!にわか少女漫画ファンでございますが、早々に素晴らしい作品に出逢えて涙しています。
「君に届け」、めちゃコミで無料で読める話数が多いからっていう、ヨコシマな気持ちから読み始めました。ところが大変に気に入ってしまい、手元に置いておきたくて結局全30巻買ってしまいましたよ。。。
はじめの方は今のご時世ではちょっとアウト?みたいな、いじめのようにも取れる描写があり、そこは少し読むのが苦しい部分でした。2006年頃に発表されたようなので、それを考えると15年ぐらいで世の中も少しは良い方向に進んでいるところもあるのかな?と感じられたのは良かったのかも。
高校に入学したばかりの爽子はクラスに中々馴染めません。真っ黒な長い髪の爽子の小学校からのあだ名は、貞子。そこに根も葉もない噂が付きまとい、子供の頃から浮いた存在で、高校に入ってからも同じようなポジションに居ますが、同じクラスで人気者の風早くんだけは爽子に優しく接してくれます。
クラスに打ち解けようとがんばる爽子。その様子を風早くんはちゃんと見てくれています。爽子とは全然タイプの違う同じクラスの千鶴とあやねも、爽子の努力に気付き少しずつ話すようになります。この2人とは、爽子がほかの女子達にされた嫌がらせを機に一気に仲良くなっていきます。そこから爽子はクラスにも段々馴染んでいきます。
風早くんのことは好きだけど、どんな好きかは分からない爽子でしたが、風早くんのことを中学の頃から片思いしていたくるみの出現により、爽子は自分が風早くんのことに恋愛感情を抱いていることに気付くのです。爽子と風早くん、お互いが意識し始めて仲良くなっていきます。
今はドS男子が人気みたいだけど(それはそれで良い♡)、娘には風早くんみたいな彼氏が良いわ。爽やかで優しくて、実はスポーツマンで。何よりすごくピュアで一途で、ほんとステキ。娘にはにはこういう子と早く出会って良い恋愛できたら良いなと思っちゃうし、息子にはこんな子供になってほしいとか思っちゃうわ!(どちらも難しい相談よ)
ドS男子は割とすぐにキスしちゃうけど! 風早くんと爽子は、手をつなぐかな?ってところまで、12巻分の重みと長さがあるのよ。
ねえ、このシーン!
美しすぎるー!(足をバタつかせながら)初めて手をつなぐ時って、ドキドキだよね。このページは何度見てもキレイだと思うし、この漫画の中で一番好きなシーンなのよ。はぁ、ため息出ちゃう。破壊力大きいよね。ここまでくるのに、12巻! 道のりが長いだけに、この美しいシーンでぐっときちゃった。
こういうキレイなお話読んでると、心の漂白をしなきゃいけないんじゃないかと思っちゃうけど。もしかしたら、このお話で私、漂白というか浄化されてるのかも!って気付いたわ。
ピュアってこういうことだと改めて思う。はぁ、キレイな世界。誰もがこんな初めての恋愛ができるわけじゃないだけに、惹かれちゃうね。
若い頃にゆっくり進んでいくものって、実は少なくて、とても貴重なものなのかもしれない。少しずつなんだけど、初めの頃とは確実に変わってるもの。そんなのがある青春って良いな。(恋愛だけじゃなくね)
中々頑張れないお年頃の今、ちょっと背中を押されるね。
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