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「どうせもう逃げられない」 重いものを背負い生きていく

少女マンガファンの皆さま、こんにちは!

一昨日やっとワクチン1回目終了したのですが、完全にナメてましたね。翌日プチ寝込んでしまいました。次回は必ず大量の漫画を用意して備えようと思います!

これは大人向けコミックになるのかな。

デザイン会社で短期バイトを始めたなほ。社長の向坂(さきさか)さんにからかわれてばかり。からかわれつつも、真っ当で優しくしてくれる向坂さんが段々気になる存在になっていきます。

どうせもう逃げられない」はそんなふたりのラブストーリー。

24歳のなほの夢は、OLになること。すったもんだの末に、元デザイナーの向坂さんが代表を務めるソロデザインの社員になります。向坂さん、基本的には優しいのですが、おふざけでイタズラしたかとと思えば、真顔でハグしたり、キスしたり。なほは振り回されっぱなし。気付けばすっかり向坂さんの虜になってしまいます。向坂さんの方もまんざらではなさそうだけど、社員とは恋愛はしないときっちり一線を引きます。(だけどキスとかハグとかしてずるいの)

会社の先輩達にも良くしてもらい、仕事にも慣れ、毎日張り合いがあるものの、一緒に過ごせば過ごすほど向坂さんに影を感じてしまうなほ。

会社の先輩達に、向坂さんは元敏腕デザイナーで、若い頃から有名な賞をたくさん取ってきていたけど、ある時突然表舞台から姿を消して、ソロデザインを立ち上げデザインはせずに裏方に達していると教えてもらいます。先輩達もなぜなのか理由は分からず。

あるとき、向坂さんと一緒にソロデザインを立ち上げた馨から、デザインを辞めた真相を聞かされる先輩達。そのすぐ後に、馨はなほにもその話をします。

馨の話を聞いて、どことなく影のある向坂さんの様子に合点がいったなほ。自分はきっとこの人との未来はないと思い苦しみます。

結構重い話で、ズドンとくるのだけど、それを向坂さんのイタズラでカバーしてる部分もあるのかな。絵も分かりづらいところがあるけど、言葉でハッとする部分もあって、いやぁ、これはキツイなーと。ウルっとしちゃうところもあり。

向坂さんはなほをとても大切に想っていて、その気持ちをなほに伝えるんだけど、そばにいてほしいけど付き合うことはできないっていうの。彼の抱える問題が大き過ぎて、自分は幸せになる資格はないという気持ちから。

なほの心にピンチが訪れると、話を聞いてくれる馨の存在がとても良いスパイスとなっています。向坂さんにとって、なほは尊いと。そうだ、尊い存在ってこういうことなんだろうな。9巻で馨からなほに伝えられる言葉が、ひとつひとつ立体感があり心に訴えかけてきます。

こういう重いことを実際に経験したことがないから分かんないけど、向坂さんが考えてしまうのは無理もないのかなと思えてくる。だからってなほにこんなこと言うのも違うと思うけど。それでも向坂さんのことは好きでいる揺るぎのない想い。自分にはこんなの無理だよなぁって思っちゃった。

自分の前に大恋愛して、その人のことを一生忘れられないというだけでも軽くショックだと思う。(そんなことない?割と普通?)その上罪を背負って生きていくしかないと思ってる人と恋愛関係になるのは厳しそうだな。

おしまいの方は急いじゃった感じ?もう少しゆっくりと終わりのシーンがあっても良かったのになあと思いました。





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