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赤目の転生

実はいろいろ心配してたんです。
見る前は。
現代の言葉でやるとか聞いたし、蓬莱竜太さんのこともあまり知らなかったし。でも、杞憂でした。
刺激的でした。
興奮したし、ときめいたし、やるせなかったし。何より驚いたし。
愛する女性のために、何度も何度も転生するお話でした。
最後にきれいに輪がつながり、心の中に、ストンと落ちました。
驚きは、もちろんあったんだけど、暗い予感も確かにあった。
ここからネタバレ含むので、再演とかもきっとあるから、未見の場合は飛ばしてください。
私が苦しかったのは、色々がんばった挙句、いい人に成り下がるしかなかったこと。
そしてどんなに好きでも、叶わないこと。
何より悲しいのは、
強くなれない限りは、永遠に自分自身を殺し続けないといけないこと。
見た後に何度も何度も思い返してしまう。
無限ループ。
勘九郎さんの細やかな感情表現すばらしかった。
あと、七之助さんは、女のことがよく分かってるなー、と。
個人的にはピアノの音と附けうちが、すばらしかった。耳が気持ちよかった。
舞台の転換すごかった。
とにかく最初から最後まで、ざわざわしっぱなしでした。すごい、もしかしたら、新しい古典が生まれた瞬間かもしれません。 #赤坂大歌舞伎 #赤目の転生 #中村屋 #中村勘九郎 #中村七之助

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