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事業継続のために必要なことは、数字を読み込めるようになること。

自分の夢が詰まったお店を手放す決断はとても厳しいです。

250坪のお店の経営は本当にしんどいものでした。

売り上げは1億を突破しても、経費が1億2千万かかってしまったら、何をやっていることか。

2年目は経費にメスを徹底的に入れて、なんとかトントンに。

3年目は利益が売り上げの5%ほど出ました。

しかし、この調子では利益が出る構造からはなかなか抜け出せず、苦渋の決断をしました。

実際は、内装・設備投資など10年で減価償却する予定でしたので、3年で引き上げるとなると3分2は捨てなければなりません。2300万ほどの除去損計上となり、決算書は大赤字となりました。

それでも、毎月の家賃が大きくのしかかり、キャッシュがなくなることのほうが大変だったので、あの時の決断はよかったと思ってます。

今回の教訓としては、撤退の決断を間違うと沈没してしまうということ。

いくら思い入れがあっても、いくらその店を気に入っていても、利益が出ないと継続できないのです。仕入れ業者さんに滞りなく支払い、スタッフに滞りなく給与を払い続けるには、自分の理想ばかり追っていては難しいです。

商売やビジネスは、利益が出続ける仕組みをいかに構築できるか。売り上げが大きくても経費が大きければ続きません。

それが数字にテキメンに現れたときには、厳しい決断をしなければなりません。

数字をきちんと読みきり、今後の方針を決める指針を持つことは大切です。

「なんとかなる」という思い込みだけでは何ともなりません。

数字は確かな証拠です。

この3年間があったので、私は数字にもある程度強くなり、何が無駄なのかもみえてくるようになりました。

起業するときに、事業計画を立てると思うのですが、それは理想の数字であったり、借入のための楽観的数字だったりします。

もちろんその通り行けば問題ないのですが、常に現場は変わるので、その変化に敏感に、数字を常に意識して、経営に臨むことをお勧めします。

修正は悪いことではなく、大切なことは、いかにスピーディーに決断でき、動けるかにかかってます。

長く事業を継続するためにも必須です。


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