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感想:ミュージカル「GIRLFRIEND」

ストーリーの感想やレポは私が書くと薄っぺらくなる気がするので安易には書けないな。
あと、観る人によって受け取り方は様々だろうから(当たり前すぎる理論w)
とか言って、少しだけ書いちゃう。
ただ、思いを昇華させてください。


満天の星空の一部になりたいと思った。
優しく柔らかな光で二人だけの世界を照らしたいと思った。


島吉高ペア、初日。

登場したのはあらすじの印象とは違い、明るく愛らしいウィルだった。
カセットテープのあのミスは愛らしすぎて、私の心を掴むには充分すぎた。
これは演出?リアル?どちらにしろあの奇跡にも思えるミスで会場みんなが島ウィルを好きになったことだろう。島太星!あんたすごい男だよ!!

もっと根暗でおどおどしているのだと思っていた。
もう既にあの時にはマイクからミックステープを受け取っていたからなのかもね。

マイクは初登場シーンのあのスクリーン越しに観てもTheプロムキングの雰囲気だった。
セリフの言い回しやしぐさがもうソレだった。
「一緒に行く?」
あんな誘われ方して行かないやつなんているの?
それなのにOKもらえてめちゃくちゃ喜んでいる姿に青春(若さ)を感じてグッとなった。

他は見てないけど吉高マイクはかっこよく見せようとちょっと背伸びしているような印象で年頃の男の子らしくて良いな、と思った。

個人的には電話、電話のシーンが毎回いいな。
あの当時(90年代)私はまだ子供だったけど海外ドラマなんかで見掛けたあの感じが良かった。
ドラマとかでクローゼットに隠れて電話してたりしてたじゃん、あれ憧れてた。
今じゃ当たり前に本人直通だもんな~。むしろ電話じゃなくてLINEとかでシュポッと誘うんでしょ?
誘いのハードルが違うわ…

このペア、練習期間からふたりだけの世界観があって仲良しなんだな~と微笑ましく思っていたけど公演見たら納得。
演技はもとより、歌声の相性の良さと言ったら…
志音くんは声と歌からファンになったので言わずもがな、惹かれるものがあります。
島くん、テレビなどで知ってはいたけれど本当に歌が上手!生で聴くと100億倍くらい良くてびっくり。
志音くんは島くんと組んで歌のレベルが更に上がったよね。
練習期間に自分の声が好きになったとポストした気持ちがよく分かる。
伸びやかで透き通った高音が美しいマイクと意外にも力強い低音を持っているウィル。
溶け合うようなハーモニーが気持ちよくてずっと聴いていたかった。

特にWe're the same
ギターとともに歌い出しの1音目からもう涙。
そしてウィルのBabyのなんと優しいこと。
思いが通じ合うってこういうことだ。
この世にふたりだけの世界が生まれた瞬間。

星空の演出が最高だった。
そして、私は冒頭の「星空の一部になりたい」と思ったのです。

堂々と街を歩ける関係では無い。
昼間にふたりで愛し合う者同士としては歩けない。
だから星空の下で。
誰にも見られないように。
でもふたりだけはお互いの顔が見られるくらいに。
それくらいの優しい光でふたりを見守りたいと思った。

前記事の我が娘に対しても優しくそっと見守りたい、特にそう思えたのはこのシーン。
誰もが理解してくれなくても、絶対的に私は味方で理解者でいるよ、娘。

苦しいシーンもありました。
あの時代はそうだし、あの世代のまだ極わずかな自分たちの世界の中ではさぞ生き辛かっただろう。

もう、繋いだ手を離さないで欲しい。
1歩前に進んで再会したふたりがすっと一緒だといい。
今が生き易いかと言ったらそうでもないんだけど、今もウィルとマイクが一緒にいてくれたらな、と思う。おじさんになってもふたりで映画を作ったり、ギターと共に歌ったり、とにかく笑って過ごしてくれていたらいいな。

ストーリー、音楽、ダンス、演出、道具、舞台装置、バックバンド…どれをとっても素晴らしかった。
私の語彙力ではその素晴らしさを明確に表現出来ないことがもどかしい。

島吉高ペア初日Wカテコのスタンディングオベーションはその気持ちを伝えたい一心で力の入った拍手になっていたと思う。
本当に心からのスタンディングオベーションだった。
そしてそれを見たふたりのあの顔…忘れないよね。
なぁ、会場にいる方々!我ら推しにあんな顔させちゃったよ!!誇ろうぜ!!!と、なんか熱いキャラが私の中で爆誕した瞬間だった。
誇ろうね、みんな!!!

観るのやめよう、から意地でも観に行ってよかった。

素敵な舞台をありがとうございました。


島吉高ペアしか観られなかったのが本当に残念。
こんなにも地方住みを恨んだことは無いよ。
他のペアやシャッフルの感想を見てもみんなが褒め称えていて、こんなの全部見たいに決まってるじゃん。
私は一生1993年のネブラスカに生きる亡霊になってしまう。いや、なってます。

願わくば再演、地方公演、円盤化や音源化、舞台版歌詞公開などなにかしら今後に繋がると嬉しい。
たとえば若き舞台俳優さんの登竜門みたいな感じになるのもいいな。
とにかくこれ限りで終わらないで欲しい。こんな素晴らしい作品を終わりにしてはいけないと思う。

そんなこんなで公演終了したので感想(にもならない拙いもの)をこの世に出してしまいました。
もし最後まで読んでくれた方がいたのならお礼申し上げます。

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