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誰でもイケボになれる方法

始めに

 本記事は、自分の声が好きじゃない方、自分の声をもっと良くしたい方に向けて書いております。本記事を読んでいるあなたが、自分の声に悩んでいるのなら、縋る藁は一本でも多い方が良いだろうということで、自分の好きな声を手に入れた僕という、一例をここに置いておきます。
 声というのは、歩くのと同じで、誰から習うわけでもなく、物心つく前から見よう見まねで身につけるものです。そのため、身に付けた声の出し方が、果たして自分にとって最適な声の出し方であるとは限らないのです。また、自分が聞いている自分の声と、他人が聞いている自分の声は大きく違うため、本当に良い声を出したいなら、必ず自分の声を録音し、聞き返してください。
 初めのうちは恥ずかしくて仕方ないでしょう。でも、わざわざ人のスマホ借りてボイスメモ開く人はそんないないと思うので、それを聞くのはあなただけです。文章を書くことで自分の頭の中を可視化するように、他人に聞こえている自分の声を可視化してるに過ぎません。
 それでは、僕が約5年に渡り、独学で見出した良い声を出す方法について話そうと思います。

本題

 声は、大きく分けて以下の3つから形成されます。

  • 声の高さ

  • 声の響き

  • 息の量

 あなたは今、声を出す時、どんな高さで、どこを響かせ、どれだけの息を吐いて声を出していますか?項目をひとつずつ、詳しく掘り下げていきましょう。

声の高さ

 カラオケや、お風呂、あるいは音楽の授業などで、人生の中で何度かは歌う機会があるかと思います。高くて、または低くて歌うのがキツい。なんてことがあるでしょう。なぜなら、歌は高さを強制され、普段使わない音域を出さなければならないからです。でも、喋りなら自由です。自分にとって出していて1番楽な高さを探してみましょう。息を思いきり吸い込んで、どれだけ長く声を出し続けるかを試してみてください。1番長く続けられた高さが、あなたにとって1番楽な高さです。ここで注意しなければならないのは、吸う息の量、吐く息の量、響かせる場所は常に一定にしておくことです。でないと、対照できなくなってしまいます。

声の響き

 あなたは声を出している時、どこが1番響いていますか?胸、首と胸の付け根、喉の下、喉の真ん中、喉の上、鼻などなど、色々あるかと思います。どこに当てろとは言いません。自分が響かせていて、1番楽に大きな響きを作れる場所を探しましょう。もっと言えば、自分にとって1番楽な高さを最も引き立てる場所を探しましょう。またしても、息を思いきり吸い込んで、1番楽な高さで声を出します。その時、さっき羅列した場所を順番に意識していってください。録音した中で、1番声が綺麗に聞こえるそれが、あなたにとって最善の響かせポイントです。注意点としては、響かせる場所によって、声の高さが違って聞こえる場合があります。高さが変わったと思っても気にしないでください。あなたが先程見つけた、楽に出せる高さの、その心地良さを忘れないようにしていれば大丈夫です。

息の吐く量

 これが最後の砦。あなたは声を出す時、どれだけの息を吐き、また、その内の何割が声になっていますか?
 最初に言っておきましょう。配信サイト等に散見される吐息ボイス、吐息厨と呼ばれるものは、個性を殺した声であり、あなたにとっての良い声ではありません。あなたは、アナウンサーの声を聞き分けられますか?それはかなり難しいと思います。あの方達は、情報に焦点を当てさせるため、個性を殺し、最も聞き取りやすい声の出し方に徹しているからです。
 それを踏まえた上で、自分の個性を、楽な高さとそれを助長する響きを、最大限に活かしてくれる息の量を探してください。息を思いきり吸い込み、今度は1番楽な高さで、1番良い響きで、声を出してください。この時に、息の吐く量と、息に声を乗せる割合を変え、最も長く続く量と、響きを更に深くしてくれる割合を見つけましょう。

最後に

 生まれてから今まで、当たり前にやっていたことを上書きするのはかなり大変です。録音した声と、自分自身の感覚を頼りに、自分にとって最高の声を見つけられたら良いなと思います。
 ここまで読んでくれた人へ。本記事は、理想の声を手に入れる物ではありません。なりたい声にはなれません。バイオリンがピアノの代わりにならないように、どれだけ他者の出す良い声に憧れても、それはあなたの声ではないのです。僕が言いたいのは、あなたの身体から出る、あなたにとって1番美しい声を出そうぜということです。
 
この世界がイケボで溢れますように。


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