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曽野綾子・諦め捨てる

たくさん与えられていながら、
不平ばかり言っている人もいるが、
私は
こんなに与えられているのだから、
常にせめて何かを諦め捨てていなければならない、
と自分の言い聞かせていたくらいだった。

『中年以後』

多くを与えられていながら
心が
不平不満でいっぱいになるのであれば
充たされ満足することは
不可能だろう。

これで十分に与えられているから
と現状に
満足するということは
自分を安心させ
納得することができる。

そこで
多くのことに
感謝できるようになり
豊かな生の循環が繋がっていく。

その時
常にせめて何かを諦め捨てていく。

多分
その諦めたものや捨てるものは
もう必要ではないものとなる。

すると
その諦めや捨てるということは
何と身軽になることか。

ほんとうに大切なものが
分かるようになる。

そして
日常に感謝できるようになる。
日々の生活の一つひとつが
愛おしいものとなる。

一日一日を
大事に過ごす。

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