光の屈折

小さい頃、近所のコンビニにお風呂上がりに
アイスを買いに行く時など

等間隔で立っている街灯の自分の頭の遥か上に
ある灯をそのまま見るのではなく

目を薄く閉じて、光が屈折して見えるのが
好きで立ち止まったまま体感ではずいぶん
長い間ひとりの世界にお出かけをしていたが

母や父からの行くよーと言う、一言で屈折遊びは終わりを告げて、ひとりの世界に別れを告げ

そそくさと親の後をついて行き、何をしてたのという質問には決まって何でもないと言い。

親もその度に決まったように、そう。とだけ
言い、それ以上話を広げる事も無く帰宅する。

いまだに出口の見つからない、具合の悪いまま
夜中であり朝方に片足を突っ込みかけた時間の
部屋で1人豆電球を見ていて、目を少し閉じて

そんな昔の1人遊びを思い出したとさ。

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