007.//HERE COMES A NEW CHALLENGER//

 あまり冒険ばかりしていては身体に毒なのでアドベンチャーモードを出て別のゲームモードでも遊んでみることにした。100人組手、失敗。98人くらいまで行ったけれどダメだった。3回繰り返したが突破できない。他に色々なモードを行き来していると //HERE COMES A NEW CHALLENGER//のアナウンスと共に挑戦者が現れた。ぼこぼこにぶちのめすとピットだった。「パルテナの鏡」の主人公だ。懐かしい・・・。私はこのゲーム、プレイしたことがあるのだよ・・・。ファミリーコンピュータディスクシステムのゲームだ。21世紀生まれは知らないだろう。このゲームはフロッピーディスクで発売されたのだ。フロッピーディスクとは前世紀のUSBメモリのようなものだが、最大でも2.5メガくらいしか入らない。初期のものは1.2メガがせいぜいだ。今時ちょっとスマホで一枚写真を撮っても5メガくらいあるのに。写真一枚分の容量も無い。そのフロッピーで売り出され「500円で何度でも書き換え可能」という脅威のサービスで市場を賑わせ・・・なかったのだ。賑わせていれば今でも語り継がれていただろうし、類似サービスもあっただろう。しかし、任天堂は大失敗しフロッピーディスクでのゲーム販売は諦めることになる。その幻のサービスで提供されたゲームがパルテナの鏡であり、主人公の天使ピットは理由は忘れたが悪を打ち滅ぼしに行ったのだ、確か。昔はアクションゲームのストーリーなんてのは説明書の序文にちょろっと書かれているだけでゲーム中にはほとんど語られなかった。というかこのゲーム自体、どんなゲームだったかも忘れてしまっている。アクションだったようなシューティングだったような気がするのだが・・・。ただ、漫画家の桜玉吉氏がファミ通上でこのゲームからインスパイアされたマンガを描いておりそちらはいくらか覚えている。ピットが入浴中の女神を覗くとか、そういうマンガだったけど。
 そのピットが時を越えてこの殴り合いに参戦とは・・・泣ける。しかし、使ってみると強いんだか弱いんだかよくわからない。初めて使ったときは相手に向かって猛烈なダッシュをしてそのまま自分で谷底に落ちて行った。少し触った感覚では技は軽いが癖はなく使いやすい印象がある。慣れればきっと強そうだ。可能性は感じる。だが今のところ全然うまく扱えない。谷底へ自分で飛び込んでしまう。

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