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飽き性妻と凝り性夫

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「私が普段関わる人間」のダントツ1位ゆえにひんぱんにnoteに登場する夫。 熱しやすく冷めやすい飽き性な私と、コツコツが得意で凝り性な夫。夫は以前は学校の先生でした。正反対夫婦。…
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#note

結婚して安心を手に入れた話

大人になった。 自分の稼ぎで生活をした。 そんな日々の中でも、 ひとりぼっちだという感覚がぬぐいきれなかった。 家庭というものに対して良い印象はなく、家庭の事情もあり、結婚できるとは全く思っていなかった。 恋人はいたが、もし結婚するのならば事情を話して許してもらわなければいけないと思っていた。 夫と出会う前、別の人と付き合っていた。私の就職により遠距離恋愛だった。仕事を辞めて地元に帰ってきてほしいと言われた。即答でお断りした。仕事を失って、許しを請うて結婚生活をお

顔がいつも死んでいる夫に退職を勧めてみた

”転職” 夫にとってはあり得ない考えだったらしい。 平日も土日も、毎日毎日、職場に行く。 帰りは基本的に19時を過ぎる。 持ち帰りの仕事がある。 もしかしたら、これよりも多忙な労働環境に身を置いている方もいるかもしれない。 わたし自身、上に書いたような状況でも結婚を決めたのだし、多忙であること自体を否定するつもりはない。 ただ、夫の場合、 毎日顔が死んでいる。 朝めちゃくちゃ行きたくない。 頻繁にやめたいと思っている。 いつかこころ病むかもなどと言う。

きっと、支えられるほうがむずかしい

夫が仕事を辞める。 サラリーマンをやめて、職人になる。 わたしはそれを後押ししてきたつもりだ。 仕事をやめる選択。わたしはうれしい。 子どものいない夫婦ふたりなら、もっと縛られず、社会的な"正しい"にのみこまれず、好きなことをする姿を見たい。 ひとりだと職を失ったときのセーフティネットが少ないのでリスクが大きい。 でも、夫には、一応20万程度を稼ぐことができる妻がいるのだ。 好きなことをえらべるおもしろさを、少しでも増やしてあげられるならば、それはわたしの存在価値のような気