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アケコン改造物語

このお話は筆者がどうしても親指でパリィボタンを押したいという衝動に駆られてアケコンを改造した物語です。
結果には満足していますが、失敗した話もあるので、今後アケコン改造にチャレンジするであろう同志たちのために記録を残します。


まずは結論から!

プレステの配置でいうところの▢ボタンを✕とR2の間の位置に移設しました。ちなみにボタン配置は裏で結線をいじっていて、以下のようになります。

改造前


改造後
ボタン配置

反省ポイント

機能的には満足しているのですが、考慮不足により、本体に傷がついてしまいました。自分が使うものなので諦めはつくものの、こだわる方は参考にしてください。

本体左端

この傷は、RAPの天板のシールを剥がすときにマイナスドライバーを使った際の傷です。ここはマイナスドライバーを使わず手の爪で頑張ればよかったと思いました。


本体干渉部加工時の傷

本体と天板が干渉する部分を、ホールソーで切り取ったのですが、そのときに本体部分が動いてしまい、ホールソーで傷をつけてしまいました。

天板の加工以外の箇所にこういった落とし穴があるので、全工程油断せずやってみてください。

★超重要★ホールソーの規格に注意!
電動ドライバー側の規格に合うものを買う必要があります。
確認せずに購入したところ電動ドライバーに取り付けができませんでした。説明をよく読むとちゃんと”6.35ミリ六角軸には使用不可”と記載されていました😞

誤って買ったホールソー


誤って買ったホールソーの説明書き

1.準備するもの

①アケコン本体
今回、改造のもとになった製品はHORI製の「リアルアーケードPro.V HAYABUSA」です。筆者が2016年2月に購入したものです。
レバー、ボタンは換装済みのためデザインは購入時と異なります。

リアルアーケードPro.V HAYABUSA

②インパクトドライバー
FWH14DGL(2LEGK)

HiKOKI コードレスインパクトドライバ


③ホールソー
Amazon.co.jp: ホールソー【インパクトドライバー用】【六角軸 6.35mm】 バイメタル 木工 穴あけ プラスチック 軟金属 対応 電動ドリル ドライバー (30mm) : DIY・工具・ガーデン

ホールソー

④当て板(必須・超重要)
今回最も重要になる道具です。絶対に用意してください。


⑤棒ヤスリ
⑥紙ヤスリ

左 棒ヤスリ/ 右紙ヤスリ

⑦ドリルの歯(2mmか3mm)
⑧鉛筆
⑨定規
⑩プラスドライバー
⑪ハサミ
リメイクシート(マット、ブラック

ダイソー リメイクシート

⑬練習用の缶箱(カンカン)

2.アケコンの分解

▢底板のネジを外す。
背面のネジ7本を外します。製品購入時は中央上部のネジにシールが貼られており、このシールを剥がすと保証対象外となります。

底面部

▢レバーを取り外す。
レバーは太めのネジ4本を外すと簡単に外れます。このタイミングで写真を取ることをおすすめします。元に戻すときに配線の色を記録するためです。

▢ケーブルを抜く
▢ボタンを外す
▢天板部のシールを剥がす
シールと言っているのはこのデザインの部分です。

一瞬どうやってはがせばいいのかわからないのですが、端をめくれば剥がれます。元通りに綺麗に貼り戻すのは不可能なので諦めてください。

剥がすと次の写真のようになり6本のネジが現れます。

▢天板のネジを6本外す
次の写真のように、本体と天板を分離できます。後に障害となるのですが、ボタンを移設する位置にプラスチックが干渉します。

本体部分
天板部分

3.穴あけの練習

天板に穴を開ける前に、適当な缶箱(カンカン)を用意して穴あけの練習をすることをおすすめします。

当板は厚みがあるものが良いです。自分が用意したものは3cmぐらい。
少なくとも貫通して床に穴を開けないぐらいの深さが必要です。
練習時に開けた穴と溝が、本番で大活躍します。

当て板
飴かなんかが入っていた缶に穴が開いた。
見事にボタンがハマった。

穴が開いて、ボタンがハマるとちょっとした感動があります(笑)

4.天板穴あけ加工

いよいよ本番です。
▢穴を開ける位置を決める。
自分は、剥がしたシールを切って、ボタンサイズの穴をおいてみて何度が位置を思考しました。押しやすさももちろんですが、他のボタンとの干渉や、ネジ、本体との干渉も考慮して位置を決める必要があります。

位置を決めたら、定規と鉛筆で中心を決めます。

弱Kと中Kの間あたりに決定!

▢削る前に、金属の飛散を防止する
筆者は途中で気がついたのですが、ゴミ袋で覆ったほうがいいです。
結構破片が飛びます。

▢中心を削る(フルパワー厳禁)
ドリルの歯があるとベストなのですが、筆者は持っていなかったのでホールソーの中心部のドリルで慎重にやりました。確認しながら真ん中に穴が開くまで丁寧に回します。

▢穴が開くまで休ませながら回す
天板に穴があいたら、練習時に開けた穴にホールソーの中心のドリルを合わせます。こうすると位置がずれません。真上から力を加えつつ回して行きます。結構な騒音がなるため、日中にやることをおすすめします。

ここで当て板登場


摩擦で金属が熱くなるので注意

円が削れていることを確認しながら回し続けます。

▢穴あけ成功!
この作業は楽しくて達成感があります。取れた5円玉状の金属は、ホールソーにハマっているのでホールソーを分解して取り除きます。

ここで終わったかと思いきや、次なる試練が訪れます。

5.本体干渉部分加工

▢干渉する部分を確認する
写真のようにガッツリ干渉します。

干渉する部分の図1


干渉する部分の図2
干渉する部分の図3

ここで、気をつけなければ行けないのが、干渉する部分を線の通り綺麗に取ってはダメだということです。筆者は、ホールソーでドンピシャ縁取りした場所を削り取ったのですが、ボタンが干渉してしまい、結局取り付けられませんでした。結局ホールソーで少しずらした位置を3回削って、最後に棒ヤスリで仕上げました。

干渉する部分を削り取った跡

6.カッティングシートの貼り付け

空気が入らないように丁寧に貼り付けます。こだわる方は、耐久性のあるちょっと高めのカッティングシートを買ったほうが良いと思います。筆者はダイソーのリメイクシートなので傷んだらそのうち張り替えると思います。

移設元の穴はカッティングシートで上張り

7.組み上げ

後もう一息です!
▢天板を取り付ける
▢ボタンを取り付ける
▢ボタンに配線する
▢レバーを取り付ける
▢底板を取り付ける

完成!!!!!
天板のネジを付けてからカッティングシートを貼るかどうか悩んだのですが、今後のメンテナンスのことも考慮して、ネジはむき出しにしました。

8.最後にお礼

本作業の実施にあたって、何名かのフォロワーさんにご意見をいただきました。特に練習と当て板のアドバイスは重要だったと思います。

大事にしていたアケコンに手を加えるのは勇気がいると思います。
ただ、「自分だけのアケコン」はまたちょっと違った趣あり、更にモチベーションアップにも繋がります。もし、改造にチャレンジしたいけど悩んでいる方がいましたら、参考になれば幸いです。

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