スト6 モダンとクラシックの違い

モダンがいいとかクラシックがいいとかそういう話ではなく、この2種類の違いをできるだけ客観的に書き出して見ようと思います。

以下の順で整理してしていきます。


極端な意見の一つとして、「ワンボタン必殺技」、「ワンボタンSA」のみがフォーカスされてしまっているせいで、「モダンだけがなんかずるい。」という意見があるようですが、そうではなく。「クラシックだけが持っている特徴」もあるよってことが伝われば良いかなと思います。
なお、筆者がガイル使いであるため、具体例がガイル目線になりがちですがご容赦ください。

①モダン、クラシック共通の部分

 ・通常技/特殊技の7割はどちらも使える。  


 ・コマンド入力による必殺技の8割~10割はどちらも使える。
   ※ガイルはすべての必殺技が全強度出せるレアキャラ
 ・コマンド入力によるSAの9割はどちらも使える。
  ※ガイルはSA1(横)が簡易入力でしか出せない。

つまり、モダンもクラシックもマニュアル操作であれば全体の7~8割は共通となります。基本的にはここで差がつきません。

②クラシックだけの特徴

・通常技/特殊技の差分3割が使える
この技の有無にキャラ差があります。ただ、大雑把な傾向はあります。
リーチの長い強攻撃や中段などの崩しに使える技が与えられています。
そのため、バリエーション豊かな立ち回りが楽しめます。
近距離、中距離、遠距離それぞれでやることがあるため、能動的に立ち回ることができます。差し返しによるリターンも増えるため、クラッシックならではの待ちが強い場面もあります。

・コマンド入力による必殺技が全強度出せる
弾なら弾速が、技によっては中段下段などの選択肢が増えています。
すべての強度が出せる事により立ち回りやコンボの締めなど、試合全体を通して差をつけていくことができます。

・コンボのダメージが高い
練習は必要ではあるものの、威力の高い強攻撃を組み合わせたコンボなど、クラシックのほうがコンボダメージが高くなります。その結果、倒し切るために必要なターンが減ります。

・ドライブゲージの回収量が結果的に増える
スト6は技を当てると、Dゲージが回復します。試合全体を通して能動的に動ける、触りに行ける場面が多いので結果的にクラッシクのほうがDゲージを多く使えるようになります。

③モダンだけの特徴

・ワンボタン必殺技が使える
コマンド入力の時間を省略しているため、「特殊技」の如く技を素早く出すことができます。ワンボタン必殺技はダメージが80%になるため、不足する通常技や特殊技を補う性能になります。特に必殺技で対空するキャラにおいては大きなアドバンテージになります。俗に言う昇龍系の必殺技は「飛び、弾、ラッシュ、突進技」に見てから対応できるため「待ち」が強く感じる事になります。

・ワンボタンSAが使える
ワンボタン必殺と同様にコマンド入力を省略しているため、異常な程に早くSAが出せます。対空や弾抜けの火力が高まるため、ワンボタンSAでリーサル圏内に入った場合、ここでも待ちが強い状態になります。

・アシストコンボが使える
練習が不要で安定したダメージが叩きだせる、アシストコンボが使えます。また、アシスト入力により、立ち状態でしゃがみ技が出せたり、しゃがみ状態で立ち技が出せたりします。タメキャラの場合立ち技を出しながら下タメを作ることもできます。しかし、マスター帯以上でまともなコンボを入れようとした場合、アシストコンボを途中で止めて、別の技を出す必要があり、場合によってはクラシック以上の難易度になるため、操作難易度的には差し引き同等程度だと感じます。

・バーンアウト状態に強い
SA1には打撃無敵、SA3には完全無敵がついているので、割り込みや、バーンアウト中の切り返しが可能となります。そのためバーンアウト上等でDゲージを使い切るという戦法も可能となります。

④まとめ

クラシックの良さを総括すると、技のバリエーションが多く試合全体を通して強みを出せるシステムだと思います。

モダンの良さを総括すると、シンプルな操作で、要所で強みを出せるシステムだと思います。

あくまで客観的な視点から文章を書いてみようと思ったのですが、書き出してみた上で、「人間の感情」に共感する部分はあるなぁとも思いました。

クラッシク特有の特徴というのは「不快さが目立たない」という理由があると思います。モダン目線でみると、「その技、俺使えないんだけど」「一方的に遠くから殴れるのずるい」「中段見えない」とかあると思うんです。しかし、その声はきっと表現しづらくて伝えづらい。クラッシックが基準となっている世界感ではあるのが当たり前だからです。

そして、モダン特有の特徴というのは「不快さが目立つ」のです。
人間が何に不快感を感じるかというと、「自分のやりたいことができない」状態にされることです。ワンボタン昇龍がある場合「飛び、弾、ラッシュ、突進技」が制限されてしまうというのは確かにキツい。ちなみに、クラシックには「長い通常技」があるため、踏み込むという選択肢があります。

むしろモダン同士のほうが息苦しい試合になるのではないかと思いますが、そもそも同一条件なので、「ずるい」という考えにはならないのかなと感じました。

というわけで、改めてのまとめとすると、「人間が不快に感じる」状況が発生しづらくすることがこのゲームをもっと良くするポイントなのではないかと思いました。多様性を認めていく世の流れからすると、両者の特徴を丸くするのではなく、環境を変えるような調整が望ましいということです。

例を上げると「待つことが不快に感じる」のであれば、「攻めることによりメリットがでる」システムを加えるとか、逆に「待つとデメリットがあるような」システムを加えるということです。

自分自身は与えられたものを最大限に楽しむスタンスなので、現状に特別文句はありませんが、みんなが「これこれ!これだよ!」と思える調整が来ることを期待しています。

以上


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