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なんでもない日の、

オーストラリアの空です。

今日本と季節が逆なはずなのに、夏のはじめみたいなぬるっとした空気が流れる時期

なんとも言えない風の匂いに、初恋の人と歩いた通学路を思い出して、まだまだ色褪せてない気持ちに少しびっくりするような、そんなわたしです。

叶わなかった恋を、きっと人間は、強く覚えているんだろうなと最近は思います。

幸せだった記憶より、幸せになれなかったあの時の記憶を、どうしても愛してしまう。そんなわたしを、あなたを、忘れてしまいたいのに、忘れないでいたいと思ってしまう。複雑化された感情はどうやってもどこかひとつの場所に収まることができずに、小さなきっかけで引きずり出されてしまう。ほつれた糸のようにずるずるといろんな記憶を巻き込んでわたしの頭の中を占めてしまう。それでもその痛みすらも心地よく思えてしまうあなたが、わたしはいまでも、憎い。

17歳のひとりごとでした。

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