似合うと好きの間で【2】

久しぶりに一着、服を買った。

自分の中で、服に関してはなんとなく ◯◯期 のような分け目がある。
特に、学生時代には好きな服を、できるだけリーズナブルなものを選んで買っていた。
いわば 好きが全て期 だった。

その頃が一番の衣装持ちだったが、年月を経ると 続けて着ていけるもの と、もう卒業しよう というものに別れていった。

服たちの内の卒業グループと、着古したものは、引っ越しの度に手放した。
その後も時々書い足しながらやってきた。
そこでやはり感じるが、着ていく場所・年齢・体型・似合う色など、考えるべきものが増えた。

好きが全てな時代があったから、割り切って似合う方向性に寄せていけていると思っている。
ので、あれはあれで良かったと思いたい。

一方で、知らぬ間に足を踏み入れていた 相応と似合い探し期 は、大転換と大混乱をもたらした。

どうやら好きな色は、パーソナルカラーから考えると…。
可愛いと思う服は、骨格診断から考えると…。
ずれていそうだ。
ということは、大方のクローゼット内のものは、理論的には似合わないになってしまう。

かといって、全ての服を買い替える訳にもいかない。
ならばこれからは、持っていたものを活かしながら相応と似合うを叶えてくれる服を買い足す!
それが、現実に対しても相応な方法かな、と思いながらの買い物をすることにした。

そうなると、一着買う度に己の過去と、これからと、予算と…
色々な要素を考えなければという、一人頭の中が忙しいかんじのショッピングになる。
直感で買っていた頃とのギャップを感じる。

また何年か後に、今のクローゼットについてどう思うのかな?
とりあえず慎重に服を買い足していこう。