地方で暮らすということ

わたしは地方の出身である。
今は上京し、もう何年にもなった。
大学進学を期に状況したため、人生の節目ごとに「地元に帰らなくていいのか?」という気持ちを感じていた。
特に強かったのは卒業・就職の場面だ。
結局、「まだやってみたいことがある」という気持ちから都会で就職し、いまに至る。

そして、少しづつ気付く。
こちらで仕事をするほど地元に戻って就職する機会が減ってきているのではないか。
わたしは人生最大の出会いが、上京したことであったので感謝はすれど後悔は全くない。
しかし、いつか地元に戻って自分のすべきことやルーツを守る必要もあるだろう。
それが、生活をしていくものという視点に立った時に、どれだけ現実的なのだろうか。

そもそも仕事は見つかるのか?
生活水準が大きく変わってしまうのではないか?
今まで必要なかった車や持ち家という「あると幸福なアイテム」を持てるのか?
これまで気付いてきた人間関係はどうなるのか

沢山の不安がつきまとう。
現実的なことと、理想など気持ちの折り合いをどうつけていくのか。
どのタイミングでつけるのか。
何年もかけての悩みが、明らかに年々重みを帯びてきている。