情報リテラシー 第十三回
今回のテーマは「画像認識の技術と流出問題」でした。
生物の進化が急激に進んだのは、進化によって「目」を手に入れたからではないかという説があります。
AIも現在、生物と同じように「目」を手に入れつつあり、今急激に発達しています。AIにとっての目とは、画像などの認識技術です。
Pinterestというサービスでは、コルクボードに写真を集めるような感覚でお気に入りの画像を集めることができます。
PinterestやGoogleの検索機能は文字だけでなく画像そのものを検索できるようになっており、画像を読み込ませるだけで似た画像を表示してくれます。
さらにズームイン検索では、表示した画像の中の調べたい範囲を選択すると選択した部分のみの類似画像が表示されます。また、スマホで撮影した写真で検索することもできます。
最近はInstagramを画像の検索エンジンとして利用する人が多いそうです。Googleの検索はその画像があるページに検索ワードが入っていないと検索結果に出てきませんが、Instagramはいろいろな人が画像を載せているため、画像を見ながら自分で探す、という方法を取っている人が増えているそうです。
Google、Pinterest、Instagramでは画像の検索結果に違いがあります。
Googleの検索結果のトップには、検索したワードに対して誰もが思い浮かべるような「定番」の画像が表示されやすいです。
Instagramは検索ワードの中で今流行っているものがトップに出てきます。
Pinterestはお気に入り登録が多い順に表示されます。
この3つの違いをうまく使えば見たい画像がスムーズに探せるかもしれませんね!
Googleの画像認識のサービスには写真だけでなく、自分で体験できる面白いものもあります。それがauto drawとQuick drawです。
auto drawは画面上に絵を描くとAIがその絵を認識して絵を補正してくれるというものです。大まかな形を描くだけで補正されるので、絵が苦手な人でも気軽に描くことができます。
Quick drawは出されたお題に対して15秒で絵を描くというものです。自分が描いている絵をAIが認識して候補をあげていき、当ててもらうゲームのような感覚です。描く側が楽しむだけでなく、描いているものを当てさせることでAIに人の描いた絵の認識を学習させています。
顔認識の精度も上がっており、防犯カメラなどは髪型や服装を変えても顔から人を判別できるようになっているそうです。
画像認識機能は、以前に書いた文字起こしの技術にも関わっています。画像認識が発達すれば便利な反面、悪用もされやすくなります。画像で載せたアドレスを収集して迷惑メールを送るなどの被害が拡大するおそれもあります。
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