情報リテラシー論 第十一回

今回のテーマは「苦戦する紙媒体と電子書籍」でした。

インターネットが普及し始めてから、新聞の発行部数は減少傾向にあります。インターネットの普及は新聞だけでなくテレビ、ラジオなど様々なところに影響を与えています。発行部数が減っていると言っても、世界と比べると日本は新聞を読んでいる方なんだそうです。

新聞は書き手の意図で情報の伝え方を変えることができます。ニュースの一部分を切り取って本来の情報とは別の意味で捉えられるような書き方をすることもできる、ということです。新聞社はそれぞれがそれぞれの指針を持っており、記事に意図や私見が入ることもあるため、第三者的な中立の立場で書かれているものは少ないです。
事実のみを伝えるでけでなく一言付け加えることで違った印象を作っている場合もあります。このことから、新聞を読む際には読み手は賛成、反対、中立の三つの立場で読み、考える必要があります。最近では、AIがこの三つの立場から記事を書いている場合もあります。
三つの立場、三つの考え方で物事を見て伝えるのは、人間のように感情や個人の見解に左右されないAIにしかできないのではないかと思います。

新聞の発行部数は勧誘のためにポストに投函した数も含まれています。そのため実際に契約して読まれている数は発行部数の数字よりも少ないです。発行部数が多いほどスポンサーがつきやすくなるので、新聞社にとって発行部数は非常に大切な数字となっています。
最近では勧誘の仕方が徐々にエスカレートしているところもあり、契約のおまけに洗剤をつけたり一万円を渡したりするところもあるそうです。

新聞だけでなく、紙媒体の書籍も売れにくくなっています。最近の雑誌は表紙に載せる付録の写真がだんだんと大きくなっています。中には雑誌名に被せてまで大きく載せているものもあります。以前は付録を前面に押し出さなくても売れていましたが、今はそうしないとなかなか売れにくくなっているそうです。
また、表紙のインパクトを強くするためにモデルの顔を半分切ってでも写真を大きく載せるという傾向もあるそうです。

雑誌には定額読み放題サービスもあります。雑誌をよく読む人にとっては一冊ずつ買うよりも定額で読んだ方がお得に読めます。定額読み放題サービスは便利ですが、紙媒体の雑誌が売れなくなった原因の一つにもなっています。紙媒体を売りたければ読み放題で読めるようにしなければいい、という考え方もありますが紙媒体はそもそも売れる数が少なく、読み放題にしないと売れない雑誌が多いそうです。

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