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第3話:お教室へ行くにあたって夫の説得

前回、我が子の様子を目の当たりにし、お教室に行かんとマズイかも・・・!と思うようになり、お教室の体験授業に参加してみたくなってきた自分。

・・・と、同時に避けられない経済問題。

お教室ってね、もう〜なんというか・・・言葉を選ばずに言うと、

クソ高い。

私がお教室通いを敬遠していた理由はあの見た目だけではありませんでした。大金を支払って子どもをサイボーグに育て上げるなんて嫌だ!という気持ちが強かった。効果もわからないのに大金をつぎ込むなんて私にはできない。

・・・と、思っていたのに、気づけば本気で「お教室に通わないとマズイかも!」と思うようになったのだから小学校受験てオッソロシイ。

夫も、「金額に見合わない過剰なサービス」と冷ややかな印象でお教室業界を認識していたので、いざ私が「通わせたい!」となった所で同意してもらえるのか、それが問題でした。

しかし当時の私は、こんな事もあろうかと子どもの教育資金を数年前からコツコツ貯金していたのだ。(我ながら偉いと今では思う)その昔、金銭面で不安があったため子どもにとってベストだった環境を諦めなければならなかった事があり、しばらく後悔していた。それ以来「ベストな選択をするための教育資金」というものを、コツコツためていたのだ。

その貯金を一時的にストップさせる&今まで貯めた資金を使う事により、お教室に通う事は一応可能、という事が判明した。

夫を説得した「お教室」のメリット

実際の会話は記憶の彼方で覚えていないが、確かこんなような事実(であってほしいこと)を並べて、夫に話をした。

・ダメ元で、国立・私立小を受験したい、という意思の確認。
・でもどうせ受験するなら、もうちょっと合格の可能性を広げたい
・我が子は正直、落ち着きが足りていない。人の話も聞けていない。運動もイマイチ。プロの手で改善するなら、行ってみたい
・お教室のホームページを見ると「良い所はそのままに、長所を楽しくほめて伸ばす」的な事が書いてあり、我が家の方針とはズレていない
・今までの教育貯金と児童手当を合わせれば、なんとか通える
・(当時、残り8ヶ月程度だったので)最後の半年だけでも通わせたい。

など、内心違和感を抱きつつも、どうにか説得を続けました。しかし夫、ブレません。

「なんでお教室に行った所で、合格に近づくと思うの?」
「ダメ元、っていうスタンスからは離れるけど、いいの?最小限のパワーで行くって話じゃなかったっけ?」

などと、割と根本的な点をつっこんでくる。
今思えばしごく真っ当な問いである。

しかし反論されて逆に頭が冴えてきてしまった自分:

・少なくとも試験に似た雰囲気を味わう事によって場馴れする。実力を出しきれないまま不合格になってしまうのは避けたい。
・ビシッとしてる子に囲まれる事によって、周りに流されやすいわが子は影響を受けてくれるはず。年相応に落ち着いてくれるのは嬉しい。
・「人の話を聞く」「言われた事ができる」「机に座ってじっとしてられる」というのは小学校に入ってからとっても大事なこと。例え受験が駄目だったとしても、得にはなっても害になることは絶対にない

20201008_メリット

この時はもはや必死で、考えながらしゃべっていた気がする。しかし意外にも、この最後の「小学校に入ってからも絶対プラスに働く」という部分が効いたらしく、「じゃあ体験行ってみようか」と無事、説得する事に成功した。

今思えば、この時反論した事はどれも間違っていなかった。今でもそう思う。

ただし・・・

「親が最後まで冷静に見守ることができれば」という条件つきで。

次回へ続く!

当時の自分に教えてあげたい事

今回も最後まで読んで下さってありがとうございます。

当時この説得をするにあたり、半ば自分で自分を説得しているような気持ちになったのと、「(お教室に)行きたいって言ったからにはイモはひけねぇ・・・!」と謎に意固地になって説得していた時の気持ちを覚えています。誰と戦っていたんだか(笑)

しかしこの時に挙げたお教室の利点は、今読み返しても納得のいくものです。金銭面と、夏の鬼スケジュールの事を考えなければな。これはまた後に出てきます・・・。

今考えれば、当時「きっとどこかには受かる」という謎の自信があったのでしょう。しかしだんだんと受験時期が近づくにつれ「あわよくば」の気持ちが膨れ上がっていたんでしょうね。涼しい顔を装っていても自分でも気づかないうちに、水面下ではゴリゴリ受かりたがっていたのです(笑)

不思議なものですね。うちはどちらかというと「ワイルドで元気(できれば知的)な子」を目指していたはずなのに、幼稚園の雰囲気に呑まれ、「できていない」事(この場合、キチンとすること)を見せつけられる事によってどんどん意地になっていったような気がしています。「うちの子の元気さもなかなか良いよね!」と自分の子の良さを見失わなければよかったなぁ、と思います。(実際、最終的にはそこが良くて受かった気がします)

それではまた次回!


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