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トンガリ倶楽部の図書室
2022年12月3日 22:33
無性に、冷たいものが欲しくなる。そういうときって割とあると思う。冷たい風ふく、ある日のお話。わたしがふと、アイスを食べたいと思ったその瞬間を狙うかのように、一角獣は現れた。どこから来たのだろうね。あなたは。物流センターの、クール便の部屋かしら。ちょうどさっきのわたしのような、くたびれたひんやりを携えて。でも、一角獣は、目だけはくたびれていなかった。毛並みはくたくたでも、目はタピオ