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LANポート付きUSBアダプターで有線接続した際のトラブルシュートまとめ

こんばんは、しがない情シスです。

久々に地味にトラブって、地味に詰まりました。
クリティカルに支障が出ることもなく、かといって解決しないと微妙に困る、外出先で見つけちゃった小指のささくれみたいなヤツに数週間ハマってました。

事象とトラブルシュートに至るまでの記録を備忘録としてまとめておこうと思います。

環境と発生した事象

デバイス周りは以下の通り。

PC:HP Dragonfly G2
アクセサリー:LANポート付きUSBハブ

上記構成でLANケーブルを接続した際に以下の事象が発生しました。

PCの起動時(シャットダウンした状態からのブート時)にイーサネットアダプターが認識されず、オフライン状態となる
ネットワークの共有センターからもイーサネットが見えないし、デバイスマネージャーからもネットワークアダプターが見えない(表示されていない)
頻発する端末、たまにしか症状が出ない端末など、頻度にはバラつきがある

見えなくなったネットワークアダプター:Realtek USB GBE Family Controller

ちなみにWindowsの「高速スタートアップ」はキッティング時に無効化してあります。

購入したハブはこちら。

情シスSlackでも「LANポート付きのType-Cハブは接続安定性に欠ける」という評価でしたが、「これはType-Aだしいけるやろ…!」という謎の根拠で買ったところ、いけませんでした。

しかも接続確立したあとに切れるんじゃなくて、つなぎっぱにしたまま起動時したらRJ45ポートだけ認識してない、ハブのUSB-Aポートは認識する、という感じで、ネットで調べても同様の症状&解決策が全然ヒットしないんですよね。

これは完全におま環状態のトラブルです。

※おま環
「お前だけの環境」を略したネットスラング。固有の環境、回線、スペックで発動して、世の中の多数の皆は普通に動くやつ。つらい。

試してみたけど効果がなかったこと

USBハブの抜き差し

まずは物理的にハブやLANケーブルを抜き差し。
抜き差し直後はイーサネットを認識。
ただしシャットダウンからの起動時にまた認識しなくなる。

これは対症療法的な暫定回避策として不具合が出ているユーザーに対してアナウンス。
毎回抜き差しは流石に面倒。

デバイスマネージャーからデバイスをアンインストールして、再起動で自動インストール

  1. デバイスマネージャーを起動

  2. Realtek USB GBE Family Controllerのプロパティを開く

  3. ドライバーをアンインストール

  4. PCを再起動してドライバーを再インストール

起動時にイーサネットアダプターを認識せず。

ネットワークのリセット

  1. 設定メニューからネットワークとインターネットを開く

  2. ネットワークのリセットを選択

  3. 今すぐリセットでリセット

起動時にイーサネットアダプターを認識せず。

デバイスマネージャーでネットワークアダプターをRealtek製からMicrosoft製に変更

  1. デバイスマネージャーを起動

  2. Realtek USB GBE Family Controllerのプロパティを開く

  3. ドライバーソフトウェアの更新をクリック

  4. コンピューターを参照して… をクリック

  5. Microsoft製のドライバーを選択、インストール

起動時にイーサネットアダプターを認識せず。

Realtek USB GBE Family Controllerのドライバーを最新にアップデート

  1. Realtekのサイトから最新のドライバーのインストーラーを入手

  2. デバイスマネージャーでデバイスのドライバーを削除

  3. インストール

起動時にイーサネットアダプターを認識せず。

なんなん!?

ネットワークアダプターのオフロード系処理を無効化

  1. デバイスマネージャーを開く

  2. ネットワークアダプターの詳細オプションを開く

  3. 「○○チェックサムオフロード」系の処理を全部無効化
    ※オフロード系はネットワーク処理を外付けハードに分散する設定。オフにするとCPUが処理を行うようになるよ。

起動時にイーサネットアダプターを認識せず。

ネットワークアダプターのWakeOnLanを無効化

  1. ネットワークアダプターの詳細オプションを開く

  2. デバイスマネージャーを開く

  3. ネットワークアダプターの詳細オプションを開く

  4. WakeOnLanを無効化

起動時にイーサネットアダプターを認識せず。

BIOSアップデート

  1. メーカーサポートページからDragonflyの最新版のBIOSインストーラーを検索

  2. インストーラーを実行してBIOSを最新化

起動時にイーサネットアダプターを認識せず。

この辺から対策のネタ切れ感が出てきた。

BIOSのWakeOnLanを無効化

  1. 起動時にF10連打でBIOSメニューを表示

  2. Advancedの中からWakeOnLanを探し出して無効化

起動時にイーサネットアダプターを認識せず。

マジでなんなん…。

最終的な解決手段

BIOSの高速起動設定を無効化

  1. 起動時にF10連打でBIOSメニューを表示

  2. Advancedの中から「FastBoot」(高速起動)を探し出して無効化

起動時にイーサネットアダプターを認識。

おぉ…これか…。

Windows本体の「高速スタートアップ」はたしかに無効化していたけれども、よりハード寄りのBIOSの領域にも高速スタートアップ相当のものが存在して、そいつがブート時に悪さ(というか変な状態でネットワークアダプターの情報をキープしてしまっていた)ということですね。
こいつを起動時に逐一ロード、というふうにしてやればイーサネットの情報も取ってこれると。


いや、こんなんわかるかーい!!


おわりと反省

何か対策開始からなんやかんや2〜3週間ほど詰まってました。

昨今のノートブック、とりわけType-C搭載のものはRJ45コネクタを搭載していないものが多いです。(Wi-fi繋ぎなよ、って話ですよね)
今いる社内では無線環境ではなく有線環境がメインで、早晩これが変わることはありません。
そのことを考慮して、デスクワーク時に利用するPCは「有線ネットワークアダプターつきのハブディスプレイにType-C接続する」という運用にすることを標準化しました。

が、今回トラブったのはそのハブ付きのディスプレイが普及する前に導入された、ハブ機能なしのディスプレイ(HDMI接続のみ)とセットになっているPCでした。
LANポートが無いので必然的に外付けLANアダプターに頼ることになります。
そしてPCとの相性が悪かったりしたら、こうして固有のトラブルが顕現するわけですね。

  • 社内ネットワークを無線化しておく

  • 有線ネットワークはハブ付きのディスプレイを利用する

というような対応を行い、環境になるべくばらつきが無いようにすれば良かったなぁと反省しています。

ともあれ解決してよかったよかった。

ちなみになんですが、高速起動系のオプション切って遅くならない?と思いますが、遅くはなってると思いますが人間に知覚できる時間遅延してないと思うので、気にしなくていいと思います。
人間とPCとでは、時間の流れすら違うんですね。

…ところで、更に新しいディスプレイほしいんですけど、半導体不足と円安、いつ解消されるんでしょうか?
納期未定………(´;ω;`)ウッ…

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