トンネルを抜けると
目印は
四角いタイルの
ある通り
このトンネルを
通り抜けると
知らない街に出る
そこには
この世のものとは
思えないほどの
美しい花が咲く
母と子は
幸せの
象徴
絡み合う
人間関係のように
激しく
そして
繊細に
纏わり付く
商いの世界も
商品は勿論
やはり
人間が主体なのだ
アピール出来る
瞬間を
大切に
若さを
最大に
活かし
輝きのある
美しさを
曝け出し
老人は
石段に
腰をかけ
只管
思索に耽る
蝸牛は
絡み合う
枝に捕まり
台風に
備える
母と子は
豊かさの
象徴
不思議のトンネルの
番人に
別離の
挨拶をした後で
駅前で
祖母を待つ
少女は
自転車で
同じ場所を
行きつ戻りつ
後に残るは
轍【わだち】のみ
今日も
また
新しい生活が
始まる
おいらも
絡んで
いいのかな？
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