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0305-0319 啓蟄

3/5(金)
関西情報ネットtenの最後のコーナー「めばえ」が有難い。今日も情けないニュースや痛ましいニュースばかりだったけど、そんな今日でもここから希望を抱いて人生をはじめるかわいい幼子がいるということ、毎日ちゃんと思い出していたい。

3/6(土)
VRゴーグルで桜を見てお花見を楽しめるサービスについてのニュースを見た。試した人が「しっかりお花が見れて良いですね」と上品に微笑む姿を見て、健気だな、という気持ちと痛々しい、という気持ちが無い混ぜになった。
花なんて花見の添え物でしかなくて、青空の下膝を寄せ合い酒を飲むのが花見なのに、こんなのってないよ。「ホラ、これで花見でしょうよ」と桜の枝で鼻先をチョイチョイと小突かれている気分になる。
コロナだからこそ、オンラインだからこそと良いところをでっち上げてニッコリすること、その涙ぐましい努力を健気だと思う一方で、それはギャグじゃんとつっこみたくなることも出てきた。もう人々は限界だよ。駅前でマスクを外してコロナはウソと唾を散らし喧伝する団体はむしろ人間の自然な姿なのかもしれない。


3/7(日)
今年の目標に「堂々と歩く」があるのに、また咄嗟に「すみません」と謝ってしまった。歩道で後ろから来た自転車にぶつかりそうになって。歩道においては歩行者が王様なのに。事故しても100:0で自転車の過失なのに。しかも後ろの自転車にぶつかりそうになったのは横から来た自転車を避けたからだった。登場人物の中で一番悪くない私だけがひとり謝っている。謝れというわけではなく、謝る方がおかしい。重々分かっているからこその年始の目標だ。
横断歩道も車の往来が激しいと渡るのを躊躇してしまい、無慈悲な車が続くとしばらく横断できないことがある。横断歩道を堂々と渡る人と連れ立っていると心底心強く、かっこいいと思う。そういう人に、私はなりたい。

3/8(月)
Zoffでなんとなくかけてみたメガネがめちゃくちゃ似合っていて、つい勢いで眼鏡を作ってしまった。裸眼でもギリギリ困らない程度の視力なのに。
フレームが細くてシンプルなデザインではあるがサイズがアラレちゃんくらい大きいので、普段地味な格好ばかりしている自分にとってはなかなかチャレンジングなアイテムを手に入れた。だから、とても良いものを手に入れた!という気持ちの一方で、客観的に見ると変かも?という心配も残している。周りの人に評価を仰ぎたい所だが、自分がこんなにも気に入っているものを似合わないと言われたらどんなにつらいか。傷つくのはなるべく避けて生きたい。
「私はこれがとても似合ってると思って買ったんだけど、他人に変と言われないかどうか心配で、もし変だと言われたら立ち直れない。もし変だと思っていても、どうか似合っていると言ってほしい。さて、似合っていますか?」って聞こうっと。

3/9(火)
ムーディ勝山が流行ったということに、その時代の人々の余裕を感じる。

3/10(水)
二十四節気をみっつに割った七十二侯では今日から桃初笑(ももはじめてさく)ということもあり、桜を見に行った。今津紅寒桜という西宮オリジナルの早咲きの桜を。昨年末に投票で名前が決まってからはじめての開花らしい。
西宮は市の花がサクラで、その他にも5種くらい地桜を開発している。市の花がサクラである市は星の数ほどあるけど、サクラなら咲いてるしサクラでええかとなんとなくサクラにしてる市とは一線を引きたいと思っているに違いない。サクラガチ勢。

3/11(木)
震災から10年経つ。疑問がひとつ、この10年で飛躍的に電子マネーが普及したにも関わらず、募金のトレンドはヤフーの検索のまま変わらないんだろう。ヤフーの取り組みは素晴らしいものだから続いていけばいいなと思うけど、手軽に自分でお金を払えるものが流行ったってよさそうなものなのに。コンビニのレジ前募金がキャッシュレスの影響でかなり減ってるらしいから尚更。


3/12(金)
私と野田クリの生首を並べて火葬したらどちらかわからなくなりそうなくらい、顔の骨格が似ている。

3/13(土)
姉と姉の旦那さん(義兄)とともに父の単身赴任先を訪ねる。久々に会った義兄が髪を切っていて、「さっぱりしたね!笑」とやっぱり笑ってしまう。似合う似合わないに関わらず、男性が髪を切った時になぜか笑ってしまう最低の悪癖がある。まじでやめた方がいいと思い毎回反省している。

3/14(日)
父はクチャラーである。食事の度に指摘する。隠居しているならまだしも、まだ仕事で外食の機会も多いだろうことを思うと指摘せざるを得ない。自分の父が職場の若い人に不快だと思われるのはなかなかに苦しい。口を閉じて食べてといってもどうにも直らないので、ちゃんと観察して具体的なアドバイスをする。「最初はまだ口を閉じているけど、最後の方で口の中の食べ物が減ってきた時に口が開いて音がしはじめる。なるべく矢継ぎ早に食べ物を口に運んでリスのように食べるがよろしい」。それもそれで不行儀な気もするが。

3/15(月)
実家に帰るといろんなことを思い出す。ふと、今は亡き祖父がタモリを嫌っていたことを思い出した。タモリが嫌いな人なんて後にも先にも聞いたことがない。タモリでさえアンチがいるなら、万人に好かれることなんて不可能だと思える。

3/16(火)
実家からの帰り道、母がお金を握らせてくれた。奥歯が欠けてセラミックにしようか銀歯にしようか迷って今は一旦仮の詰め物で様子を見ている、という話をしたから、これでセラミックにしなさいとのことだった。銀歯でいいよ、奥歯が見えるほど大口開けることなんてないし、と押し留めると、大口開けて笑ってて欲しいからセラミックにしなさいと言う。これから苦学生になるのに歯にお金かけてられないと濁してしまったけど、お母さん、いつもありがとうね。銀歯光らせて笑うよ。

3/17(水)
安さをX軸、美味しさをY軸と置いた時に一番右上に位置するのはいなばのタイカレー缶詰だと思う。久々に食べて感動した。甘みと旨みと辛みのバランス、後味の清涼感が最高。

3/18(木)
古川本舗が年始に新曲を出してた。6年ぶりに。本当に嬉しい。活動停止から5年も経って。もう諦めてたからSNSも見ていなくて、Apple Musicのアーティストの画像が変わっていて気付いた。本当に嬉しい。一番好きなアーティストを聞かれたら名前を挙げるかどうか迷うくらい好きで、今でも古いアルバムみっつを擦り切れるほど聞いているし、目覚ましのアラーム音に設定している曲も多い。新曲も変わらず良かった。歌詞が心に響いて涙が出るとかエッジが効いてて最先端でアガるとか、そういう音楽ではないけど、使い古したブランケットにくるんでもらうような心地よさがある。本当に嬉しい。もう諦めてたんだもん。再開ありがとう!!!


3/19(金)
サボり

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