電験2種 過去出題まとめ 一次電力／送電⑤「送電系統全般」

こんにちは。もちです。

電験2種の過去15年間の出題について、テーマごとに分類してまとめていきます。

今日は、送電分野の「送電系統全般」に関する出題です。

もち'sチェック

• 難易度　：★★★☆☆

• 出題頻度：★★★☆☆

• コスパ　：★★★☆☆

• 優先度　：★★★☆☆

送電系統の設備や現象、理論的な内容まで様々な問題が出題されています。

大部分は基本事項を答える問題ですが、まれに難易度が高い問題があります。やりやすい問題から、確実に学習していく必要があります。

過去の出題内容

令和5年度 問6（B問題）「絶縁協調」

送電線や変圧器などの電力系統に設置される機器の絶縁強度について、異常電圧に対する設計の考え方に関する内容です。

キーワード
送電線、変圧器、保護レベル、過電圧、避雷器、短時間交流過電圧、雷サージ、開閉サージ、発生頻度、最大値

令和4度 問6（B問題）「系統損失低減対策」

送電系統の各種損失について、その低減対策に関する語句を答える問題です。

キーワード
線路の抵抗損、変圧器の銅損・鉄損、線路電流の減少、電気抵抗の低下、送電電圧昇圧、電力用コンデンサ、太線化、こう長短縮、回線数増加、需要地近辺に変電所設置、方向性けい素鋼板、アモルファス、変圧器の台数制御

令和3度 問4（A問題）「中性点接地」

1線地絡故障時の異常電圧抑制について、中性点接地のインピーダンスの大小による違いに関する問題です。

キーワード
1線地絡故障、Y結線、大地帰路電流、保護リレー、健全相の電位上昇、電磁誘導障害、√3倍、間欠アーク地絡

令和元度 問2（A問題）「過電圧」

電力系統に発生する過電圧の種類と、それらの大小関係に関する問題です。

キーワード
雷過電圧、開閉過電圧、負荷遮断、短時間交流過電圧、雷＞開閉＞短時間交流（大きさ）、短時間＞開閉＞雷（継続時間）、避雷器、架空地線、抵抗投入・抵抗遮断方式、分路リアクトル

令和元度 問3（A問題）「送電容量」

電線の送電容量を増加させるための方法に関する問題です。

キーワード
許容電流、断面積、耐熱性、多導体、リアクタンス、過渡安定性、定態安定性、電圧安定性、直列コンデンサ

令和元度 問7（B問題）「直流送電」

直流送電方式の概要に関する語句を答える問題です。

キーワード
充電電流制約、誘電体損失、対地電圧、√3/2倍、他励式変換器、遅れ無効電力消費、直流遮断機

平成30年度 問7（B問題）「送電電圧・電力」

三相3線式送電線路で高電圧が採用される理由の考察について、式を解答する問題です。

キーワード
三相3線式送電線路、高電圧採用理由、送電電力は線間電圧の二乗に比例

平成29年度 問6（B問題）「単位法」

単位法の基本的な内容について、主に式を解答する問題です。

キーワード
基準容量、基準電圧、p.u.、インピーダンス、オーム値

平成29年度 問7（B問題）「電圧安定性」

電圧安定性について、電力と負荷端電圧の関係を考察する内容です。

キーワード
定電力特性、定電流特性、定インピーダンス特性、P-V曲線、ノーズカーブ、コンデンサ

平成28年度 問6（B問題）「送電線再閉路」

架空送電線に発生する事故を除去するための、高速度再閉路に関する内容です。

キーワード
逆フラッシュオーバ、気中フラッシュオーバ、事故区間遮断、

平成26年度 問2（A問題）「ケーブル故障点測定」

各種ケーブル故障点測定について、主にパルス法の測定原理に関する問題です。

キーワード
マーレーループ法、パルス法、静電容量法、電圧パルス、逆位相反射パルス

平成26年度 問3（A問題）「四端子定数」

四端子定数に関する語句や式を答える問題です。

キーワード
長距離送電線、変圧器、分布定数モデル、特性インピーダンス、伝播定数

平成25年度 問3（A問題）「電力動揺」

超高圧並行2回戦送電線の片回線開放されたあと投入された場合の、電力動揺の流れに関する内容です。

キーワード
片回線開放、電力動揺周期、発電端電圧上昇、動揺周期、開放後、投入後、同期化力係数

平成24年度 問3（A問題）「直流送電」

直流送電について、帰路方式の違いによる特徴に関する問題です。

キーワード
大地帰路方式、導体帰路方式、線路条数、電食、磁気偏差、接地網、避雷器、架空地線、双極導体帰路方式

平成22年度 問4（A問題）「電圧安定性」

電力系統における有効電力と電圧の関係について、主に定電力特性負荷に関する内容です。

キーワード
P-V曲線、運転点、定電力特性、負荷力率、電圧不安定

平成21年度 問7（B問題）「電磁誘導障害」

送電線に隣接する通信線路について、電磁誘導による異常電圧の発生原理と、送電線及び通信線それぞれの対策に関する内容です。

キーワード
通信線路、1線地絡事故、大地帰路電流、架空地線の低抵抗化、線路条数増加、離隔、遮へい効果、避雷器

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

送電系統については、幅広く出題されていますが、過去問を解きながら周辺知識を頭に入れておけば対応可能です。