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タイの日系レストランへの投資を決めました。(2)

<成功要因>タイの飲食チェーンの成功するには、日本と同じく「物件探し」がすべて。デベロッパーと強力なコネクションがあることはもちろん、店の知名度や収益性、資金力、そして、試食プレゼンを通して味の評価を経て、初めて契約・出店できるというように非常に狭き門になっています。今回、不幸中の幸いでコロナの影響もあって、人気エリアでかなり売上歩合を抑えて新店舗の複数年契約を締結できたのは、大きな安心材料です。

<売上推移>タイへの日系チェーン店の出店ラッシュは2012年に始まりました。今回の投資先はそれから少し遅れて、2016年に進出。先発組の成功事例も失敗事例も豊富にある状態からの出発だったため、開発コストと失敗コストを抑えて、売上成長率が年平均18%で順調に成長。2019年のコロナ前時点では、店舗あたり月商が約1200万円、計3店舗にまで拡大していました。

<財務状況>コロナ前は、ROE(自己資本利益率)が20%、自己資本成長率が14%と、同業他社の平均を遥かに上回る水準でありました。コロナによるロックダウンで売上が一時60%以上減少したものの、設備投資と販管費を最小限にしぼったことで、銀行からの追加融資を受けることなく、手元のキャッシュで難局を乗り切ることに成功しました。もともと収益成長性と財務安全性が堅実であり、コロナ後の再成長のために、このタイミングで投資を募ってバランスシートを大きくするのは、適切な経営判断だと感じました。

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