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休み時間30分あれば王将へ走る

王将の辛玉ラーメンが好きなので、バイトの休み時間が少しでもあればロッカーから最低限のものを取り出して、急いで餃子の王将へ走る。
「休憩をします!」
「は、はい」
30分の休憩時間というのは辛玉前線においてギリギリ時間内に戻って来られるかというところであり、急いでいた私は「休憩いただきます」「休憩入ります」といったマイ職場休憩レパートリーから逸脱した「休憩をします」をパートにぶん投げた。子ども服売り場を早歩きで斜め横断するとレストラン街に突入。今日は平日なので客もそれほどいないだろう。

私はいつも通り1人であることを恥ずかしげもなく店員に告げるとカウンターへ案内された。水を持ってくる店員に、「注文いいですか」。注文からメニュー到着の早い王将でもできるだけタイムロスを減らすために、この時点で注文する。
実はもうこれを実践しすぎて先日、店員自ら水と一緒に注文を聞かれた。ちなみに友人3人と来て、たまには…と思って辛玉ラーメン以外を頼んだら私の席に2人の辛玉ラーメンが置かれたこともある。恥ずかしいです。白谷さん(よく見るバイトのお姉ちゃん。綺麗なぱっちりお目目の女の子。)。私かてね、プライドっちゅうもんがあるわけです。別にね、あんたらに怒ってる訳やないです。職場から最短ルートでここまで来てねえ、健康のことも考えず毎日のように辛くて濃ゆいラーメンを胃に入れては腹を下してねえ、イキイキ入館証を見せては3%割引してもらって、恥ずかしいです、自分が。ほで顔まで覚えられてもうて、後ろから失礼しまーす、辛玉でーす、ぺこり、ご注文以上でよろしかったですかー、ぺこり、ごゆっくりどうぞー、しゃく、しゃくしゃくきゃべつしゃく、もに、もにもに豚肉もにもにもに、スープずーずずずず、…、…♪、麺もぐ、もぐもぐ、卵もくもく、しゃくしゃくきゃべつ、……♪、えー、こんな安いの。500円以下やんか。おいしかったっ。また来よっ。

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