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iPhone見すぎて充電がすぐ無くなんねん

そんな私が空き時間、スマホで何を見るかというと、大体もう既にオワコンと化している2ちゃんのまとめサイトを見ている。私の好きなオカルト系まとめサイトの数々はここ数年、かなり短いサイクルで過去の記事を再掲している。恐怖とは、人間が本能的に避けるべきものであるが、それを自ら作りだすことができる、そういったところがおかしくて面白くて、「どこまでやれるんだ?」とある種の知的好奇心から好んでオカルト系まとめサイトを見ていたが、こう何度も「殿堂入り」スレを見かけると、最初に見た時の感動等はとっくに無くなり、私はかぶれた患部を掻きむしっているような不毛な気持ちになる。惰性のみでまとめサイトを見ている。また加えてpixivを開くのも癖になっており、肌色の多い絵がズラーっと、私がいつどこで見ようと、正義みたいな顔をして並んでいる。

こういう場面に出くわした時、本当に情けなくて無性に自分に腹が立つ時がある。私にはもっと大事なことがきっとあるのに、手癖によって開いた何の役にも立たない情報で脳のキャパシティを圧迫している。もう終わりにしたい、こんな不毛なことは。そう思い積ん読と化していた嵐が丘を手に取りバイトへ急いだ。

西洋文学はどうしてこうも読むのに時間がかかるのか、そもそも一般教養が無いというのもあるが、やはり歴史に無学な私にとっては描写されている情景を想像するのが難しいからだろう。「ポインター」が犬種だと調べるまではバスケのシューターみたいなことかな、などと考えていたし、シェイクスピアの引用を使われてもそれが額面通りの意味以外で何を含蓄しているか全く汲み取れない。彼らの服装も、屋敷の間取りも、ふにゃふにゃしていてノイズとなっている。だから結局スマホで調べながら読むのだけれど、今日は充電が何とか持った。栞を持っていなかったので、本にスマホを挟んでいたのだが、何だかとても皮肉っぽい光景だなと思いながらポケットに突っ込んだ。

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