『東京暗黒街・竹の家』

監督:サミュエル・フラー

日本家屋に見えない日本家屋が独特の舞台を作り上げていて面白かった。襖が破れると悪党が勢揃いしているシーンとか、風呂でパンを箸で食べるシーンとか好き。ラストの舞台もアイデアの塊で、子どもとギャングの食い合わせは『殺人捜査線』の時もそうだけどメチャクチャに良い。山口淑子をビンタするときの雷みたいな音、暴力的につながる一つの愛の演出はフラー節といったところか。鈴木清順みたいな雰囲気もあった。

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